Jリーグにやって来るかもしれない外国人選手11人(2017夏編)

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季節はいよいよ夏。Jリーグはおよそ3分の1の日程を消化し、そろそろキャンプから取り組んできた戦術や既存の選手の実力を見極める時期となった。

暖かな日差しとともに迫りくる梅雨。そしてサッカーファンが待ち望む移籍の季節がやって来る。

そこで今回も「Jリーグにやって来るかもしれない外国人選手・2017夏」と題し、今夏Jリーグにやって来そうな選手を11人ピックアップしてみた。

ちなみに、Jリーグの夏のマーケットが開くのは7月から。「今の時期に予想するのは時期尚早ではないか?」と思われる方も多いかもしれないが、外国人選手獲得を目指す各クラブは今のうちから様々な選手をリストアップしているはず。

となれば、「予想する我々も既に動かなければならないのではないか?」との勝手な使命感からこの早い時期での投稿となった。

選びに選び抜いた総勢11名。ぜひご覧ください。

ジェイ・ボスロイド

表記:Jay Bothroyd
国籍:イングランド
ポジション:FW
年齢:35歳
所属:フリー ※前所属:ジュビロ磐田

190cmの長身を生かした空中戦の強さと正確な左足を兼備した元イングランド代表FW。昨シーズンは磐田でゴールを挙げ活躍するも退団。以降はフリーとなり、移籍先を探しながらトレーニングに励んでいた。

今年3月にはサウジアラビア1部リーグに所属するイティファク・クラブ加入に迫ったものの、メディカルチェックを通過できず破談。しかしその後イギリスメディアにて「夏に日本クラブに加入する」と報じられた。

イティファク・クラブ破談時にサウジアラビアメディアにて報じられた「足の負傷」が気がかりだが、実力は既に昨シーズンの磐田で証明されており、途中加入でのJへの適応も問題なし。不振に喘ぐJ1クラブや昇格を目指してストライカーを確保したいJ2上位クラブへの加入が予想される。

【Jに来るかも知れない度】★★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★

ドウグラス

表記:Dyanfres Douglas Chagas Matos
国籍:ブラジル
ポジション:FW
年齢:29歳
所属:アル・アイン (UAE)

ジェイと同じく、彼も183cmと長身で左利きのストライカー。ただプレースタイルは異なり、豊かなスピードを生かした突破を得意とする所謂“ムービングタイプ”の選手だ。

昨シーズンはUAE1部リーグのアル・アインに在籍。だが、ACL決勝でPKを外すミスがクラブ・サポーターの怒りを買い、以降はベンチにすら入らない日々が続いていた。今冬は同リーグのアル・ダフラ、エミレーツ・クラブ、J1のガンバ大阪への移籍が噂されるも実現せず。リーグ選手登録も外され、実質的な"飼い殺し"状態となっている。

ドウグラスのパスを現在も持っているアル・アインは今季のACLこそ決勝トーナメントに進出したものの、リーグ4位に終わったことで来シーズンの出場権は獲得できなかった。そのため今夏は巻き返しのために大型補強に打って出る可能性が高い。ドウグラスは既に登録外となっているためあまり関係はないが、クラブとしては「負の選手」として早く出て行ってほしいと思っていることは間違いない。

中東や母国ブラジルサッカー界からの評判も決して高くないことを考慮すると、サンフレッチェ広島で大活躍を見せた彼が今夏にJリーグへ戻ってくる可能性は非常に高いと言えるのではないだろうか。

【Jに来るかも知れない度】★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★★

ホジェリーニョ

表記:Rogério de Assis Silva Coutinho (Rogerinho)
国籍:ブラジル
ポジション:FW
年齢:30歳
所属:フリー ※前所属:ブリーラム・ユナイテッド (THA)

2009年〜2016年にかけてクウェートリーグの名門アル・クウェート(クウェートSC)で圧倒的な活躍を見せつけたブラジル人ストライカー。当時はクラブのリーグタイトル、AFCカップ制覇に大きく貢献し、2012年にはAFC年間最優秀外国人選手賞を受賞。クウェートや中東サッカー界で高い人気を誇っていた。

※ホジェリーニョのアル・クウェート退団時の様子。クラブ退団に際し涙を流した姿は記憶に新しい。アル・クウェートの一つの時代の終焉を物語った一コマだった。

近年は負傷などでパフォーマンスが低下。今シーズンは再起を図ってタイ1部リーグのブリーラム・ユナイテッドに加入したが、元U-23ブラジル代表FWジオゴ(29)、ブラジル人FWジャジャ(31)の陰に隠れリーグ戦の出場はわずか2試合。ついに今月「出場機会を確保したい」との理由でクラブを退団してしまった。

スピードとテクニックが高いレベルで融合したドリブルやパス、正確なシュートが魅力の万能ストライカーで、そのサッカーセンスはいまだに健在。フリーとなった今夏はアジアの複数クラブによる争奪戦が繰り広げられそうだ。攻撃陣を活性化させる“起爆剤”としてJリーグへやって来る可能性もあるだろう。

【Jに来るかも知れない度】★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★

ブルーノ・メネゲウ

表記:Bruno Reboli Meneghel
国籍:ブラジル
ポジション:FW
年齢:29歳
所属:長春亜泰 (CHN)

2016年にセレッソ大阪でプレーしたアタッカー。当時J2に所属していたセレッソでは攻撃の中心選手として活躍。ところがシーズン途中の7月に中国スーパーリーグのへ長春亜泰に引き抜かれてしまった。

期待されて長春亜泰へやって来たメネゲウだったが、加入1年目は13試合2ゴールとパッとせず、今シーズンもリーグ出場はここまでゼロ。期待を大きく裏切る状況が続いている。

現在長春はブラジル人MFマリーノ(26)、ハンガリー代表MFサボルチュ・フスティ(34)、ナイジェリア代表FWオディオン・イガロ(27)の3名がレギュラーとして活躍しており、メネゲウの出番は限りなく少ない。そのため前述のホジェリーニョ同様、出場機会を求めてクラブを出る可能性は非常に高い。その際、過去に結果を残したJリーグのクラブがオファーを出すことも十分考えられる。

獲得に動くとなると市場価値からJ1中堅〜J2上位クラブが妥当か。

【Jに来るかも知れない度】★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★

ロビー・クルーズ

表記:Robbie Kruse
国籍:オーストラリア
ポジション:FW
年齢:28歳
所属:フリー ※前所属:遼寧宏運 (CHN)

オーストラリア代表で10番を背負うテクニカルなアタッカー。

ストライカーとして名を馳せていた2011年にメルボルン・ヴィクトリーから当時ドイツ・ブンデスリーガに所属していたフォルトゥナ・デュッセルドルフへ加入。以降は主にウィンガーとしてレヴァークーゼン、シュトゥットガルトなどドイツを中心に活躍するも、今シーズンから中国スーパーリーグの遼寧宏運へ電撃移籍していた。

遼寧宏運ではアジア枠の有力選手として迎えられるも、リーグ開幕後に発表された外国人枠削減の煽りを受ける。結果4試合に出場したのみで「給与未払い」を理由に退団。現在はフリーとのこと。

※クルーズと共にオーストラリア代表MFジェームズ・ホランド(28)もまた給与未払いを理由に遼寧宏運を退団している。遼寧宏運は元々彼らを含め5人の外国人選手を保有しており、現在はコンゴ民主共和国代表DFアサニ・ルキミヤ(31)、ナイジェリア代表FWアンソニー・ウジャー(26)、ザンビア代表FWジェームズ・チャマンガ(37)の3人が外国人枠を占拠中。クルーズとホランドは3人まで出場できる新たな外国人枠争いにおいて当初から遅れを取っていた。今回、遼寧宏運は彼らに給与を「払えなかった」のではなく、ただ単に「払わなかった」のが真実ではないかと思う。

フィジカルでゴリ押しするタイプではなく、スピードとテクニックを駆使しスルスルと相手をかわしていく日本人に多いタイプのアタッカー。179cmの割にリーチが長いのも彼の特徴。深い切り返しや独特のリズムを生かしたドリブル突破はJでも十分通用しそうだ。

J2の有力クラブでも手が届きそうな選手だが、ロシアW杯出場を視野に入れている本人はJ1でのプレーを希望しそうだ。

【Jに来るかも知れない度】★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★

チャン・ヒョンス

表記:장현수/張賢秀/Jang Hyun-Soo
国籍:韓国
ポジション:DF
年齢:25歳
所属:広州富力 (CHN)

2012年〜2013年にかけてFC東京でプレーした経歴を持つ韓国代表DF。187cmの長身を生かした空中戦、スピードを生かした対人守備の強さが魅力のCBだ。

2014年からは中国スーパーリーグの広州富力に所属し、スヴェン=ゴラン・エリクソン監督やドラガン・ストイコビッチ監督らに認められ守備陣の中心選手として活躍。しかし中国スーパーリーグの外国人選手削減の煽りを受け、出場機会が激減。今シーズンはわずか1試合と不本意な状態が続いている。

今年4月には韓国メディアにて「チャン・ヒョンスの代理人がJリーグと中東のクラブと接触した」と報道された。現在は出場機会に飢えているチャン側が移籍先を探している可能性が高い。

慣れ親しんだJへの加入はあるか。アジア屈指のCBの決断が待たれる。

【Jに来るかも知れない度】★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★★

アリ・アッバス

表記:Ali Abbas
国籍:イラク/オーストラリア
ポジション:DF
年齢:30歳
所属:フリー ※前所属:浦項スティーラーズ (KOR)

イラク代表経験を持つ左サイドのスペシャリスト。イラク国内リーグで活躍し、その後2008年から2016年までシドニーFCなどAリーグの複数クラブに在籍。本職の左SBだけでなく、セントラルMFやウィンガーもこなす器用さと、2014年の大怪我で1年以上離脱するも不死鳥が如く復活したメンタルの強さで多くのAリーグファンたちに愛された。

昨シーズン途中からはKリーグの浦項スティーラーズでプレー。今シーズンも選手登録を済ませていたが、今月「新たな道へ進みたい」との理由で契約を約半年残しながらクラブを退団。現在までに新たな移籍先は見つかっていない。

イラク出身だがオーストラリア在住歴が長く、英語が堪能(オーストラリア市民権も取得済み)。異国での生活やリーグへの適応も問題なし。

貴重な左利きのマルチロールはJでも需要がありそうだ。

【Jに来るかも知れない度】★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★

ダリボル・ヴェセリノヴィッチ

表記:Dalibor Veselinović
国籍:セルビア
ポジション:FW
年齢:29歳
所属:仁川ユナイテッド (KOR)

高い身体能力を持つ196cmの超大型ストライカー。

ベルギーの名門アンデルレヒトに在籍した経歴を持ち、ベルギーでの実績を引っ提げ今シーズンからKリーグ1部の仁川ユナイテッドへ移籍。京都サンガFCへと旅立ったベルギー人FWケヴィン・オリス(32)の後釜として期待されていた。

仁川では昨シーズンまで湘南でプレーしたブラジル人FWウェズレイ(25)らと攻撃陣を形成しているヴェセリノヴィッチだが、現在まで9試合0ゴール。リーグ最下位に沈む仁川において文字通り「大ブレーキ」となっている。

まだ仁川との契約は残しているものの、仮に降格を恐れた仁川が早い段階で新たな外国人ストライカーを獲得する場合、シーズン終了までのローンで放出されることが予想される。そうなった場合に考えられるのは、長身外国人FWの需要があるJへの移籍か。

196cmの恵まれた体格としなやかな動きから繰り出されるボレーシュート等ポテンシャルは抜群。ぜひJで見てみたい選手だ。

【Jに来るかも知れない度】★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★

ペルヂガォン

表記:Jeferson Fernandes Macedo (Perdigão)
国籍:ブラジル
ポジション:FW
年齢:25歳
所属:GDシャヴェス (POR)

ポルトガル1部リーグ、GDシャヴェスで10番を背負うブラジル人アタッカー。

ブラジル出身ながらプロデビューから現在までポルトガルでプレーし、今シーズンはシャヴェスで31試合3ゴールの成績をマークしている。185cmと長身だがポジションはウィング。右サイドからのチャンスメークやカットインからのシュートでサイド攻撃に彩を付ける選手とのこと。

今年5月にポルトガルメディアが「Jリーグのクラブと合意した」と報じられた。どのクラブかは謎だが、サイドの攻撃を活性化させたいクラブではないだろうか。

【Jに来るかも知れない度】★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★

イゴール・サルトーリ

表記:Igor Torres Sartori
国籍:ブラジル
ポジション:FW
年齢:24歳
所属:フリー ※前所属:フラメンゴ (BRA)

Jリーグ創成期に活躍したFWアルシンドを父に持つストライカー。自身も2011年にフラメンゴからのローンで鹿島へ加入。残念ながら公式戦の出場こそ叶わなかったが、父親譲りのスピードは将来性を感じさせた。

鹿島退団後も引き続きフラメンゴが保有権を保持したままブラジルの複数クラブでプレー。2015年から加入した当時セリエDのレッドブル・ブラジルでは10番を背負うも活躍できず。現在はフリーとのこと。

日本のサッカーを経験しており、市場価値もお手頃。Jリーグで活躍できるかは未知数ながら、意外な掘り出し物としてJ2やJ3クラブが獲得に乗り出す可能性がありそうだ。

【Jに来るかも知れない度】★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★

エドガル・テイシェイラ

表記:Edgar Jesus Pereira Oliveira Teixeira
国籍:マカオ/ポルトガル
ポジション:FW
年齢:27歳
所属:ベンフィカ・デ・マカオ (MAC)

マカオリーグ王者、ベンフィカ・デ・マカオに所属するストライカー。

ポルトガルのボアヴィスタなどを経て、2012年からポルトガル1部リーグの名門ベンフィカ・リスボンのフランチャイズクラブ、ベンフィカ・デ・マカオでプレー。180cmの長身とPKやFKキッカーも任されるほどの技術の高さを生かしゴールを量産。今シーズンはマカオ王者としてAFCカップ予選にも出場した。

※ポルトガルを旧宗主国に持つマカオにはベンフィカ・デ・マカオの他、スポルティング・リスボンのフランチャイズクラブであるスポルティング・デ・マカオというクラブも存在する。リーグでプレーする選手もポルトガル人選手が多い。

自ら獲得したPKを決めた選手がエドガル・テイシェイラ。ちなみに相手はそのスポルティングだ。

エドガルは既にマカオのパスポートを取得済みなので、アジア枠選手としてプレー可能だ。現在までに加入の噂は全くないが、マカオのパスポートを持つ彼のような選手はブラジル人と同じポルトガル語を話すため、新たに通訳を雇う必要がないメリットが存在する。

まだ東南アジアからちらほら選手がやって来るに過ぎないJリーグのアジア戦略だが、今後マカオで活躍する選手に目を向けても良いのかもしれない。

【Jに来るかも知れない度】★
【Jで活躍するかもしれない度】★★

この時期にリストアップされる選手はズバリ「即戦力」。足りなかったウィークポイントをピンポイントで埋める実力派選手が中心となりそうだ。

予想は限りなく難しいが、何とか誰か1人でもやって来てくれることを祈るばかりである。

筆者名:yosuke

杜の都、仙台を中心に活動している20代。小学生の頃にアジアのエスニックなユニフォームデザインに魅力を感じ、独自に情報収集を開始。歳を重ねる毎にアジアサッカーの虜となる。FKでの得点が大好物だが、これまで10年以上のアマチュア選手キャリアの中で1度もFKを蹴ったことがない(なかなか蹴らせてもらえない)。またベガルタ仙台やソニー仙台、コバルトーレ女川といった地元クラブの応援にも熱を注いでいる。

Twitter: @maimaidenden