イエメンの首都サヌアの病院で治療を受ける、コレラに感染したとみられる子ども(2017年5月15日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新)世界保健機関(WHO)は19日、内戦状態にあるイエメンで流行しているコレラによって過去3週間で242人が死亡し、さらに感染が疑われる人が2万3500人近くに上っていると発表した。

 WHOによると、全人口の3分の2が飢餓に瀕するイエメンでは、18日だけでコレラの死亡者が20人を数え、さらにコレラに感染したとみられるケースが3460例に上ったという。

 WHOのイエメン担当代表は、スイス・ジュネーブ(Geneva)に集まった報道陣に対して電話で取材に応じ、「再発したコレラの流行の速度はこれまでに例を見ない」と述べ、今年末までに同国内で25万人が感染する可能性があると警鐘を鳴らした。

 さらに同代表は、人道活動の従事者らも国内の一部地域に入ることができず、感染が疑われる例は、先の数字をはるかに上回る場合もあり得ると指摘している。

 コレラは高い伝染性を持つ細菌感染症で、汚染された食物や水を介して感染する。さらにイエメンでは、イランが後押しするイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」と、サウジアラビアが支援する政府側との戦闘の激化により、ここ2年で機能している医療機関が半分以下となっている。
【翻訳編集】AFPBB News