19日早朝、14年ぶりに再始動するMONDO GROSSOのアルバム内に収められる『惑星タントラ』という楽曲のヴォーカルに、乃木坂46の齋藤飛鳥が抜擢されるというニュースが流れ、MVも公開された。

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 80〜90年代にクラブシーンを席巻し、世界的にも高い評価を受けているMONDO GROSSOと、今を時めくトップアイドルの邂逅に、音楽シーンのみならずアイドル界隈でも、多くのまとめサイトやニュースサイトが報道している。

 また、齋藤飛鳥も、乃木坂では初のソロデビュー(乃木坂のアルバム内ではソロ曲を歌っているメンバーもいるが、外部からの招きでのソロは初めて)で、気だるさと甘さを感じさせる歌声に、多くのファンが好意的なコメントを寄せている。

 そこで思い出されたのが、坂道AKBの存在である。

 AKBG、坂道Gの若手精鋭メンバーで構成された坂道AKBは、「史上最強美少女ユニット」と宣伝され、欅坂46の平手友梨奈をセンターに、振り付けもTAKAHIRO氏が手掛けるなど、大きく売り出されたものの、正直な話、話題になっているかというと、そのインパクトは小さなものと言わざるを得ない。

 楽曲もいいし、ダンスもかっこいいし、メンバーも現時点での秋元グループの若手ベストで組んでいるのだが、大きなムーブメントになることなく終わってしまっているのが現状だ。もちろん、アルバム内での1曲にすぎないこと、また多くのグループからの精鋭であるだけに、全員が揃ってのパフォーマンス披露が少ないという事情はあるが、それにしても寂しい結果である。

 ここから見えてくるのは、ファンの多くは、ローカライズしたそれぞれのグループが見たいのであって、これまで続けてきたグループを越えたシャッフルユニットとか、コラボ楽曲には、反応しなくなってきているということではないだろうか? ということである。

 AKBGは、グループ内での移籍や留学などを活発に行い、AKBの表題曲は、事実上AKBG内の選抜ユニットになって久しいが、CDの売り上げが右肩上がりであるわりには、存在感は年々下がりつつある。今回の齋藤飛鳥のように、ソロ仕事にメンバーが抜擢されるのは嬉しいが、グループ内人事異動での刺激はもう限界に来ているように思われるのだ。

 かつて、国境を無くして交流することでバラ色の未来が拡がるという神話に裏切られた人々が、国境に壁を作り、内政を充実させようとするヨーロッパの現状が、このアイドルグループに重なって見えるのは、穿ちすぎた見方だろうか?