テレビ番組で、実兄が肺腺がんだと話したテリー伊藤さん(2016年9月、J-CASTニュース編集部撮影)

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歌舞伎俳優の中村獅童さん(44)が、初期の肺腺がんが見つかったと公表した。今後入院し、手術を受けて完治を目指す。

肺腺がんは肺がんの一種で日本人に多く、肺がん全体の約6割を占める。早い段階では自覚症状が出にくいため、見つけるのが難しい厄介な病気だ。

テリー伊藤「ウチのアニキも、同じ病気なんですね」

肺腺がんの特徴について、2017年5月19日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)が取り上げた。「たばことの因果関係は薄い」「女性の方がかかりやすい」「せき、たんの症状が出にくい」の3点だ。初期症状があまり出ないのは、がんが気管から遠くにあるためだという。

そのため定期検診を受けるしか、早期発見の手段はないと言っていい。獅童さんは、5月18日にメディアに向けた直筆メッセージのなかで、人間ドックを定期的に受けており、そこで肺腺がんが明らかになったと説明した。「今見つかったのが奇跡的と言われるほどの早期発見」という。モーニングショーでは、獅童さんが5年前に初めて人間ドックを受診した際に肺に小さな結節が見つかって経過観察と判断され、今回それが変化を見せたため専門医の検査を受けた結果、肺腺がんが発見されたという獅童さんの妻の証言を紹介した。

19日放送の情報番組「ビビット」(TBS系)に出演したテリー伊藤さん(67)は、獅童さんのニュースの中で、

「ウチのアニキも、同じ病気なんですね」

と明かした。「ウチのアニキ」とは、東京・築地で卵焼き専門店を営んでいる実兄で、しばしばバラエティー番組にも登場している。兄は70歳を超えており、テリーさんは「高齢になると術後の体力がなくなる」と指摘した。そのため、多忙である獅童さんの手術後を気遣った。

「ステージ4」から闘った男

医療法人輝鳳会・がんのクリニックはウェブサイトで、肺腺がんは進行のスピードが速いと説明している。一方で、早期だと5年生存率は80%に達する。

2010年6月に肺腺がんを宣告され、14年2月に亡くなった音楽デュオ「東京プリン」の故・牧野隆志さん(享年49)の場合、がんが見つかった時点で既に「ステージ4」になっていた。当時の牧野さんのブログを読むと、胃の辺りに痛みを感じて病院で診察を受けたところ、心臓と肺に合わせて2リットルもの水がたまっていたという。その水からがん細胞が見つかり、レントゲンやCT(コンピューター断層撮影)検査の結果、肺に悪性腫瘍があると診断された。その後入退院を繰り返し、がんと闘ったが宣告から3年半で力尽きた。

肺腺がんの場合、体調不良を自覚する頃には相当進行している可能性が高い。逆にがんが早い時期に見つかれば、完治への道は大きく開ける。それだけに定期的な健診を受け、自分の体をチェックするしかない。