藤村岳の「男美均整のミナオシ」



「通常、男性がめったに触れないであろうコスメや身だしなみの最新情報や技術などを紹介し、日々の生活を新しい視点から見直せるようにしたい」という、男性美容研究家・藤村岳が、一流男子の所作や振る舞い、装いを身につけることの大切さを毎月綴る。

バレンタインのお返しとして、すっかり定着したホワイトデー。そこで今回は、いつもと趣向を変えてセンスのいいコスメのお返しを考える。

 

なぜ、男がコスメを贈るのか。それは差別化でき、さらにほとんどの女性の必需品だから。しかし後述するが、趣味が関わる分野は避けるのが基本。「3倍返し」などくだらない風潮に惑わされず、あくまでバラマキに対するお返しであるなら、そこまで高価でなくていい。これから挙げるようなものなら職場での印象アップも間違いない。

機能性の高い定番アイテムが喜ばれる



アメリカの調剤薬局に端を発するブランドから「キールズ リップ バーム No.1」を。

こちらは根強い人気のリップケア。ド定番であり、知らない女性はいないというほどポピュラー。年齢を問わずに喜ばれるはず。

 



キールズ

リップ バーム No.1

実勢価格:1000円(14g)

また、オフィスでちょっと使えるものといえば「EOハンドサニタイザースプレー」。

水がなくても手指をさっとリフレッシュできる。手を荒らす強いアルコールではなく、オーガニック認証も取得しているから女性も安心。さらにスリムなのでポーチにもすんなり入る。



EOハンドサニタイザー

スプレー <ラベンダー>

実勢価格:720円 (10㎖)

機能性に優れているのに、かわいいのもプチプラコスメの醍醐味。例えば、花粉症や黄砂などマスクが活躍する季節に、マスクの内側にスプレーするパーフェクトポーションの「ブリーズイージー マスクスプレー」。

こちらはレモンやペパーミントの精油が香り、鼻づまりがスーッと気持ちいい。



ブリーズイージー

マスクスプレー

実勢価格:1350円(25㎖)

もし、変わり種をというなら「サボリーノ 目ざまシート」はどうだろう?

これ、昨年から大ヒットしていて洗顔、スキンケア、保湿下地が1枚のマスクでできてしまうというスグレモノ。数々のコスメ大賞を取っているから知っている女性も多い。「へ~、よく知っているわね」と誉められるはず。



サボリーノ

目ざまシート <フェイスマスク・しっとりタイプ>

実勢価格:390円(49㎖・5枚入)

普段使いのアイテムこそちょっとリッチに



結局、毎日使う消耗品がなんだかんだと言っても、喜ばれる。自分で買うよりも少しいいものを贈るのがコツ。

 

パリで誕生した香水ブランドのロジェ・ガレ。ここの香り豊かな「ハンドクリーム」も、ぜひ。ローズやオレンジなど6種類あるので連名でもらった時のお返しに人数分を揃えて贈りたい。



ロジェ・ガレ

ハンドクリーム

実勢価格:1200円(30㎖)

一人ずつ返すのが大変という向きには、見栄えのするセットものを。ドイツ発の「バデフィー ラブブーケ」は6個セットでまるでスイーツと勘違いしてしまうが、実はこれ入浴剤。箱を開けたときの歓声を想像するだけでも楽しそうではないか。



バデフィー

ラブブーケ 6個セット

実勢価格:4000円

バスキューブ 50g×2種、バストリュフ 40g×2種、バスプラリネ 20g×2種

他にもイタリアの高級歯磨き粉「MARVIS FLAVOR COLLECTION」は一見高価に思えるが、計算すると1つが800円弱とリーズナブル。このようにセットものの良い点は贈った後で選べること。香りや色違いなど選択する楽しみはとても印象に残る。



MARVIS FLAVOR COLLECTION

実勢価格:5940円(25㎖×7本)

鉄板の食べ物はトレンドを意識して



贈り物の定番といえば消え物。アレルギーの問題をクリアしていればもっとも無難だ。老舗・水谷養蜂園の流れを汲むハッチの「はちみつキャンディー」は絶品。しかもパッケージが女心を絶妙につかむかわいさ。

 



ハッチ 

はちみつキャンディー

実勢価格:400円(3粒)

もし、ダイエットしている人がいるなら、スイーツは不向き。そんな時は、このナトハの「黒人参茶 [ビューティー]」が最適だ。国産の黒人参を使用しており、農薬も不使用。スーパーフードとして注目されている黒人参に、ハイビスカスと月桃をブレンド。そんな癒しの味わいが、ティーブレイクを豊かにしてくれる。

 



ナトハ

黒人参茶[ビューティー]

実勢価格:1400円(2g×10包)

バラエティショップで売れ筋の「マクロビ酵素 ベレーザ」。第9の栄養素とも言われているのが酵素は、人が生きていく上で欠かせない。なかなか高価なものが多く、手軽に摂れなかったがこの個包装が便利。さらに保存料、人工甘味料、白砂糖等が不使用なのもうれしい。



マクロビ酵素

ベレーザ

実勢価格:2700円(10g×7包)

贈り物にふさわしくないNGなものって何?



さて、一転して、贈り物で避けるべきものもある。花は女性への贈り物の定番だが、やめたほうがいい。かさばって持ち帰りにくく「満員電車で潰されそう」と相手に負担をかけてしまうことも。

 

また、さほど親しくないのに香水や口紅などの趣味モノは男性が考える以上に好みがハッキリとしているからNG。化粧ポーチも仕切りの数やマチなど個人の好みが色濃く反映され、普段使いのバッグの大きさや持ち歩くコスメの数、各アイテムのケースの厚みなど緻密な計算の上に成り立つもの。逆の立場で、男性が女性から思い込みで、趣味とは異なるガジェットをもらっても持てあますのと同じ。

 

そして、欧米の真似をして下着を贈るなんて言語道断。ヘタしたらセクハラ。無論、パートナーなら花も下着(サイズを細かく熟知している前提)もOKだが……。

 

もうひとつ、コンプレックスに結びつくアイテムもダメ。デリカシーがないと判断されるのでデオドラントやダイエットを謳うようなアイテムは絶対に避けること。「わたしが臭いって意味?」「ええ、どうせ太ってますよ」と解釈されたら、目も当てられない。前述のお茶や酵素は直接的すぎないので、大丈夫。

 

要するに完璧に自分に自信がない限り、ひねったセンスを盛り込まないこと。これが周りの女性へのちょっとしたプレゼントの鉄則なのだ。

文/藤村岳

※『デジモノステーション』2017年4月号より抜粋

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関連サイト



男性美容研究所 藤村岳danbiken.net

藤村岳/大学卒業後、編集者を経て独立。シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論で、総合情報サイトAll Aboutの「メンズコスメ」ガイドなどとして活躍中。最新著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』(宝島社)がある。