湊かなえ原作のドラマ「リバース」。前話のラスト、浅見(玉森裕太)は保護者会でかばってくれた深瀬(藤原竜也)に気を許し、10年前の事件について告白した。

それは広沢が乗った車が爆発した直後に村井(三浦貴大)らしき男が現場から逃げ出すのを見たというものだった。こうなるともう村井が怪しくて仕方ない。


わかり合えたはずじゃなかったのかよ


そんな村井は不倫スキャンダルでマスコミから身を隠すため、深瀬の家に居候することに。そこで村井は、広沢(小池徹平)との意外な過去、愛人・ことは(篠原ゆき子)との関係を、深瀬に明かした。

ある日、美穂子(戸田恵梨香)が何者かに襲われてしまう。かけつけた深瀬は、ナイフ相手に身をていして立ち向かった。一方、村井はあえて冷たく接することで愛人のことはとの関係を断ち切った。形は違うが、二人は大事な人を守ることに成功した。

この事で深瀬を信用した村井は、10年前の日の事を打ち明けた。内容は「現場に到着した時、浅見と谷原(市原隼人)が、何かを隠蔽したようだった」と、いうものだった。村井、この1週間ずっと疑ってて本当に申し訳ない。

しかし、ちょっと待って欲しい。前話で浅見は深瀬に完全に心を許す流れだった。深瀬は、職場での立場を守ってくれた。しかも、うだつの上がらない生活を好転させるチャンスをフイにしてまでだ。それなのにまだ隠していることがあるというのなら、このドラマは何を信じろというのだろうか。

さすがは「読んだらイヤな気分になるミステリー」、イヤミスの湊かなえ。ドラゴンボールとかワンピースだったら絶対に次は命を賭けて戦ってくれるのに。

「あ!あの時確かに!」って思いそうなポイント


心を通わせたとしても、まだ疑わなければいけないという事がわかった以上、村井も全然信用出来ない。村井も浅見もどちらもウソはついていないが、大事な何かをまだ隠している。そんな印象だ。

とはいえ、まだ5話が終わったところだ。まだまだ犯人がわかるわけがない。だが、最終回が終わった時に「あ!あの時確かに!」という真実を教えてくれるヒントは絶対に散りばめられているはず。そこで、今話で気になった「あ!あの時確かに!」になりそうなポイントをいくつかあげてみたい。

・「ごめんなさいあたし・・・ごめんなさい、ごめんなさい」

まずは、深瀬に助けられた美穂子が言ったこのセリフ。助けてもらったのに、「ありがとう」じゃなくて「ごめんなさい」。これは絶対に何かある。

・村井の頭と服に乗った雪

村井の回想シーンでのこと。ようやく見つけたタクシーに乗った村井と明日花(門脇麦)。しばらくタクシーを走らせたはずなのだが、村井の頭と服には雪が残っていた。しかし、明日花には雪がない。これは、村井だけがタクシーを一瞬降りて何かをしたのかもしれない。

・深瀬、寝ながらメガネをかける

深瀬と村井が就寝前に話すシーンでのこと。深瀬は、美穂子にメールをする為にスマホを見ていた。普通、スマホを見るためとは言っても、寝ながらメガネを掛けることはあまりない。深瀬はもしかしたら相当な近眼なのかもしれない。“見なくても良いものを見てしまう”でおなじみの深瀬だが、10年前のあの日は、メガネをかけていなかったので、“見なければいけないものを見逃してしまう”的な。

・「何倍でも奢るから、ドンドン食べてよ」

10年前に村井が勘違いして広沢を殴ってしまい、その罪滅ぼしでカレーを奢った時のセリフだ。そのカレーとは世に言うメガ盛り。カツにエビフライに、普通こんなの食べられるか?という量だった。なのにこのセリフ。広沢は単なるカレー好きなだけではなく、とんでもない大食いで、それが真実の何かに関係している気がする。

今夜放送の第6話は、会社が倒産して時間が出来たのか、深瀬が広沢の故郷・愛媛へ。一気に核心に迫りそうだ。

(沢野奈津夫@HEW イラスト/Morimori no moRi)