ベネズエラ・カラカスで機動隊と衝突する反政府デモの参加者ら(2017年5月18日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米財務省は18日、反政府デモが続き社会の分断が広がるベネズエラの最高裁判所判事8人に対し、腐敗した政府を支持して民主的に選ばれた議会の権威を低下させたとして厳しい制裁を科した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は同日、ベネズエラの現状は「人道上の恥」であり、過去数十年で最悪の政治危機になり得ると述べている。

 米財務省によると、ベネズエラ最高裁の判事8人には「民主的に選ばれたベネズエラ議会の権限を侵害する司法判断を、昨年中に繰り返し下した責任がある」という。問題とみなされた司法判断には、「行政機関が緊急命令を発して統治することを容認した結果、国民の権利を制限し、国民の意思を妨害した」ものも含まれるとしている。

 今回科された制裁は、判事8人が米国の司法管轄下に保有する資産全ての凍結と、国際金融網の大半からの排除。ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の退陣を求めるベネズエラのデモへの米政府の支持を示唆する対応としては、これまでで最も強硬な内容だ。

 トランプ氏は、訪米中のコロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領との共同記者会見で「このような問題は(中略)、われわれが目の当たりにしている暴力の類に関していえば、この数十年、まるで見たことがない」と語った。

「食べ物がなく、満足に食事も取れない。暴力がはびこっている。私たちは必要なら何でもする、この状況を正すため必要なあらゆることを連携して行う。(中略)現在起きていることは、まさに人道上の恥だ」(トランプ氏)

 ベネズエラ全土に広がるデモでは、これまでに44人が死亡している。同国政府は17日、数週間にわたって衝突が続くコロンビア国境沿いの西部タチラ(Tachira)州に兵士2500人以上を派遣し、デモ鎮圧に当たると発表した。
【翻訳編集】AFPBB News