先週末公開された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』はもう観た? なぬ、まだ観ておらぬ!? そんなあなたは、ソンしすぎ。これ、観ないと大損な超エンタメであると同時に、今オンエア中のドラマ『母になる』にハマっているような人ほど、最後にまさかの涙をこぼす感動作なのよ〜!

とりあえず『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の説明ね。細かいことはググればわかるから、ここではザックリ(ちなみに前作は5月25日まで<Hulu>で限定配信中だから、早めにチェックね)。おかっさんを亡くして孤独な少年ピーターは、宇宙海賊のヨンドゥにさらわれて自称・宇宙海賊スター・ロードに。で、刑務所で出会ったロケットやドラックス、敵だったガモーラなどと共に銀河を救っちゃったの。それがどうしてできたか、ってのが、前作最後の謎かけ。じつはピーターは地球人の母と地球外のある古い血筋の父を持つことで、他の宇宙生命体にないハイブリッドな力を秘めていることが明かされるのね。

はい、今作。相変わらずテキトーなガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々は、せっかくお仕事した無敵艦隊から狙われるハメになり、全面攻撃を受けるの。でも、そこに一隻の宇宙船が現れ、一瞬にして無敵艦隊を撃退。九死に一生を得たガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの前に現れたオッサンは「ピーターの父」を名乗って……。

って、スター・ウォーズのパクりかよ! 的な展開なんですけど〜(ダース・ベイダーがルークに言うのは「I'm your father」だけど、今作では「I'm your dad」と、ちょっとやわらか表現)。

キュートだけれど、怒ると危険な"木"のベビー・グルート。

この作品、とにかくベビー・グルートの可愛さをプッシュしまくっていますけど(まぁ、たしかに可愛いんだけど)、それ以上にやはり"世界三大クリス"の1人、クリプラことクリス・プラットの魅力に尽きるわけですよ(世界三大クリスはクリプラ、ヘムズワース、エヴァンスのマーベルヒーロー役で大ブレイクの3人ね。あたしが勝手に呼んでるだけだけど、使ってもよろしくてよ)。クリプラってね、本当に苦労人。このシリーズが当たるまでは地味〜に脇役をやってきた俳優だから、このブレイク、そして先日果たされた初来日時のファン熱狂をみて、ちょっとホロっときちゃったわ。

あたしのようなマニア(というか単なるクリプラ好き)な涙もありますが、物語も意外や意外なお涙頂戴に仕上がっていることを、ここに断言しましょう。

クリス・プラットは、最近<Instagram>の投稿でも話題。

この作品を観て思ったのは、沢尻エリカ様主演の『母になる』だったのよ。なんで? 別に? って感じ? じゃ、詳しく説明するわ。

『母になる』は7年間行方不明だった息子との関係をつむごうとする母親を描いたドラマ。結衣の息子の広が3歳のときに失踪したことで、結衣と陽一の関係は破綻。ところが、広は7年後にひょっこり施設で見つかって、母としての関係を取り戻そうと奮闘する……ってのが今のところのお話(まだオンエア中なので)。これね、子どもの成長で一番重要な時期に息子を失った親が、果たして親になれるのか、親子の関係を取り戻せるのか、ってことを描いているからこのタイトルなんだと思うんだけど、違う側面もあるのね。それは子ども側の視点。理由はどうあれ、3歳から7年もの間、実の親を忘れないとやっていけない状況に置かれたら、親の記憶はどんどん薄れ、育ての親のことが大事になってくるわけです。だから、ドラマの中での子ども・広は、実の親に対して超よそよそしく、育ての親の門倉に対しては甘えんぼう。

これねー、全然状況は違うんだけど、あたしにも身に覚えがありまして。あたしも小学校までは祖母に育てられてたので、祖母が亡くなった後の中学生時代は、親となじまないなじまない! 親側も「どう扱っていいかわからない」っていう感じだし、今から思えばよくグレなかった、と思うことばかり(金八&スクール・ウォーズ世代なもので)。人ごととは思えないドラマなんですわ。

で、なんでこのエピソードが"ガーディアンズ"なのかっていうと、ピーターと実の父って名乗ってるオッサン、そして育ての親(といいつつ拉致った張本人)のヨンドゥの三つ巴関係にそのまま反映されてるのよ。実の父が誰か知りたかったピーターにとっては、喜ばしい再会……なんだけど、それが本当に幸せな人生への始まりかっていうと、そうは問屋が卸さないわけですよ。そこで重要になってくるのが、ヨンドゥとの関係。いがみあい、一時はピーターの命まで狙っていたことがあるヨンドゥだけど、2人の間には誰も立ち入ることができない関係性ができてるのね。これを親子と言わずしてなんといいましょうか!

ピーターを拉致したヨンドゥ、見た目は怖いけど人間臭い一面も。

血のつながりばかりを重要視して、養子や里子などに関しては見て見ぬふりをしがちな日本社会。ぶっちゃけこれって間違っていると思うわけですよ。誰と過ごすことが一番幸せなのか、というのは、子ども側を最優先に考えなければならないこと。血縁ばかりが家族をつなぐものだというのは、もう古い考えだと思っていただくのが現代社会においてスマートな考えだと思うのです。

その点、"ガーディアンズ"と『母になる』は見事に同じテーマを扱ってるな〜、って思うのよ〜。なので、両方チェックよ!

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス

監督:ジェームズ・ガン/出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デヴィッド・バウティスタ ほか/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン/現在、全国ロードショー中

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