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●顔のシミ・シワの約80%は光老化が原因

ここ最近、ビジネスシーンで「見た目印象」が大切な要素として見直されている。「実年齢よりも若々しく見える方法」「なりたい自分になる方法」など、見た目印象を良くするためのセミナーやレッスンなども開催されており、今後もこのニーズはさらに高まっていきそうだ。

その一方で、年齢を重ねると現れるシミやシワ、くすみ、たるみなどのエイジングサインを「年をとったから」と諦めてはいないだろうか。だが、それは間違い。東京女子医科大学皮膚科医教授・講座主任 川島眞先生は「シミやシワは紫外線による影響がほとんど。これら紫外線による肌老化は、紫外線ケア次第で遅らせることもできるのです」と語る。今回は、紫外線がもたらす肌の影響について、川島先生に詳しくうかがった。

○肌老化のほとんどは光老化が原因

若い頃は気にならなかったけど、ある年齢を超えるとシミやシワ、ほうれい線などのエイジングサインが気になり始めて……という女性は多い。ほとんどの人は、その原因を年齢のせいにしているかもしれない。間違いではないが、それだけではないという。

皮膚の老化には、年齢を重ねるとともに発生する「自然老化」がある。これは誰にでも起こりうる現象であり、「肌老化=加齢」という認識を持っている人も多いはずだ。だが、最近の研究で肌老化は加齢以外にも原因があるということがわかった。それが「光老化」だ。

○老いを加速させる紫外線と光老化の関係とは

ここで考えなければならないのが、紫外線と光老化の関係性。太陽光線の中で地球に降り注ぐ主な波長には「UVA」「UVB」の2種類がある。これらの紫外線にさらされているとシミやシワ、たるみなどのエイジングが発生する。

例えば海水浴やプール、山登りなどの屋外にいる時間が多いアクティビティーでは、UVAはもちろん、特にUVBに注意が必要。UVBは皮膚の表皮に侵入し、赤くヒリヒリする日焼けを起こしたり、シミの原因になったりする。

一方で、屋内にいても注意が必要なのはUVA。皮膚の表皮の部分からさらに深い真皮とよばれる部分にまで侵入し、シミの一因となるだけでなく、真皮のハリや弾力を司る「バネ」となる線維を傷つけてしまい、シワをつくる原因にもなってしまう。

光老化は紫外線の強さと浴びる時間によって起こるとされており、実際、顔のシミやシワの約80%は光老化が原因で起こっているという。

●紫外線をどれだけ理解できてる?

紫外線は見えず、聞こえず、色もないため、知らず知らずのうちに浴びてしまっている。これまでの話だけを聞くと紫外線が完全な「悪者」に思えるが、健康な体をつくるため、私たちが太陽光を浴びることも大切なのだ。

それならば、紫外線を正しく理解しないといけない。以下に紫外線にまつわる基本情報をまとめたので、知識として知っておこう。

■地上に届く紫外線には、たくさん浴びると赤くなるUVB(紫外線B波)と黒くなるUVA(紫外線A波)がある

■一日のうち紫外線が最も多く降り注ぐ時間帯は午前9時〜午後2時の間で、屋外活動はこの時間帯を避けるのがベター

■曇りの日でも晴れの日の約80%、雨の日でも約20%の量の紫外線が地上に届いている。「天気が悪いから」「気温が低いから」といった理由で紫外線ケアが必要ない、というのは間違い

■一日あたりの紫外線量は7月に最も高くなるが、4〜5月の行楽シーズンでも既に強くなっている。春先は紫外線に慣れていないため、一気に強い紫外線を浴びないように注意したい

■紫外線は皮膚でビタミンDをつくるために必要ではあるが、普段の生活で充分補える。特別に肌を日にさらしたり、焼いたりする必要はない

○紫外線は皮膚がんの原因にも

皮膚がんの多くは太陽光線にさらされた顔、腕などに出現することがわかっている。特にUVBは表皮の細胞を傷つけるが、その傷の修復がうまく行われないと、何らかの原因で異常な遺伝子を持った細胞、すなわちがん細胞が増えてしまうことも。

このように、光老化や皮膚がんの最大の原因は、日焼けを繰り返すことで起こる。紫外線ケアを日常的に行っている人でも、たまに強い日焼けをすれば光老化が進んでしまうこともわかっている。紫外線を防御すれば、肌の老化を防げると覚えておこう。

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