学生の窓口編集部

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歯科医のサポートをしたり、歯のケアを行ったりする「歯科衛生士」。みなさんは、この歯科衛生士になるにはどうすればいいかご存じでしょうか? そもそも、この歯科衛生士がどんなものなのか知っている人も、もしかしたら少ないかもしれません。今回は「歯科衛生士のなり方」についてご紹介します。

■歯科衛生士ってどんな仕事?

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『公益社団法人 日本歯科衛生士会』によると、歯科衛生士の仕事は「歯科予防処置」と「歯科診療の補助」、そして「歯科保健指導」の3つに大きくわかれています。

まず歯科予防処置ですが、これは冒頭でも説明した歯のケアです。歯垢や歯石の除去や、虫歯予防のためのフッ化物塗布といった薬物塗布を行うことで、虫歯や歯周病を予防します。歯科診療の補助は、唾液の吸引や施術器具の受け渡しなど、歯科医師のサポートを行う仕事。

3つ目の歯科保健指導は、保育園や小学校などで正しい歯磨きの仕方を教えたり、口腔(こうくう)内の問題についてのカウンセリングを行ったりするもの。食育支援や高齢者向けの口腔内ケアといった問題に取り組む人も多いそうです。

■歯科衛生士になるための資格って?

虫歯の予防や歯科医のサポートといった仕事を行う歯科衛生士ですが、この仕事に就くには「歯科衛生士国家試験」を受け、国家資格を持つことが必要です。

「歯科衛生士国家試験」は厚生労働省が監修し、『一般財団法人歯科医療振興財団』が実施しているもの。毎年3月上旬に行われ、2017年3月に行われたものを含む過去4回では、各回約6,600-7,200人が受け、合格率は95%前後でした。歯科衛生士国家試験の受験資格は以下のようになっています。

1.文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校を卒業した者
2.都道府県知事の指定した歯科衛生士養成所を卒業した者
3.外国の歯科衛生士学校を卒業し、または外国において歯科衛生士免許を得た者で、厚生労働大臣が前2号に掲げる者と同等以上の知識および技能を有すると認めた者
3は海外の学校を卒業した人向けのものなので、一般的には1と2のパターンで歯科衛生士について学び、受験資格を得ることになります。

歯科衛生士国家試験は先ほど説明したように毎年3月上旬に行われます。試験科目は、

・人体(歯・口腔を除く)の構造と機能
・歯・口腔の構造と機能
・疾病の成り立ちおよび回復過程の促進
・歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み
・歯科衛生士概論
・臨床歯科医学
・歯科予防処置論
・歯科保健指導論並びに歯科診療補助論

といった内容になっています。

■歯科衛生士の働き先や年収は?

歯科衛生士の国家資格を取得した後のフローですが、クリニックに就職するパターンが一般的。専門学校で就職のあっせんを行う場合もありますが、歯科衛生士を募集しているクリニックを就職サイトなどで見つけ、そこに応募するなど複数のルートがあります。他にも歯科製品を販売・開発している企業や、医療機関、教育機関、介護施設なども挙げられます。

では、歯科衛生士の年収はどうなっているのでしょうか? 厚生労働省が発表している「平成27年賃金構造基本統計調査」の「職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」を参考に年収を算出してみたところ、以下のようになりました。
※平均年収は「きまって支給する現金給与額」を12倍し、そこに「年間賞与その他特別給与額」を加算

●企業規模10人以上の会社に勤める歯科衛生士
平均年齢:33.2歳
平均勤続年数:6.1年
平均年収:353万4,300円

●企業規模10-99人の会社に勤める歯科衛生士
平均年齢:32.4歳
平均勤続年数:5.7年
平均年収:341万9,900円

●企業規模100-999人の会社に勤める歯科衛生士
平均年齢:39.5歳
平均勤続年数:7.9年
平均年収:381万300円

●企業規模1,000人以上の会社に勤める歯科衛生士
平均年齢:32.6歳
平均勤続年数:6.8年
平均年収:387万7,600円

⇒データ出典:厚生労働省「平成27年賃金構造基本統計調査」の「職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001058843&cycode=0

企業規模が大きくなるにつれて平均年収もアップしていますが、それでもサラリーマンの平均年収といわれている約400万円以下。医療分野は今後需要が伸びると言われており、歯科衛生士も大きく需要が見込まれる仕事とされていますので、今後はここから伸びるかもしれません。

歯科衛生士になるにはどうすればいいか、また年収についてまとめてみました。専門性の高い仕事ですから、目指したい人は早い段階で進路を決めておきましょう。

参考:公益社団法人日本歯科衛生士会「歯科衛生士とは」
https://www.jdha.or.jp/dh/

(中田ボンベ@dcp)