画像

写真拡大

 企業でマーケティングや販促を担当している方を対象に、デジタル広告とうまくつき合うために必要な基本スキルを8つにわけて、連載形式で解説します。第3回は、「Cookieの仕組み」「データ種別の違い」「データ連携方法」「マーケティングツール導入前に注意すべきこと」についてです。

■ユーザーを識別するために目的が異なる二つのCookieが存在

 自社のマーケティング施策を推進するうえで、特定のユーザーに対するデジタル広告でのターゲティング配信やサイト内のレコメンド、広告掲載後の効果計測など生活者の行動導線に合わせた分析を行うには、訪問ユーザーのアクセスログを取得しユーザーを識別するための仕組みとしてCookie(クッキー)の技術が利用されています。

 Cookieには、ユーザーが訪問したサイト(自社サイト)のWebサーバーから直接的に付与される1st Party Cookie(ファーストパーティクッキー)とユーザーが訪問したサイト以外の外部(第三者)のサイトから間接的に付与される3rd Party Cookie(サードパーティクッキー)の二つのCookieが存在します。

 Cookieは、ユーザーの識別に利用されますが会員情報やメールアドレスと異なり個人に紐づきません。ブラウザやPCを変更すると別のユーザーとして計測されるためWeb解析ツールで訪問者のアクセス状況を分析する場合は計測値に注意しましょう。

 また、広告効果測定ツール、Web解析ツール、DMP(データマネジメントプラットフォーム)、MA(マーケティングオートメーション)などマーケティングツールの導入や広告タグ(リターゲティング)を自社のサイト上に設置する場合は、1st Party Cookieで識別、3rd Party Cookieで識別、1st Party Cookieと3rd Party Cookieの両方をハイブリッドに利用し識別するなど導入するツールやタグの仕様で条件が異なるため自社のセキュリティポリシーに該当しないか事前の確認が必要です。

 モバイル端末のOSやブラウザ環境によっては、Cookieが利用できない場合もあるため、iOS用の広告掲載ID(IDFA)、Android用の広告ID(ADID)など代替案を検討することも不可欠です。

MarkeZine編集部[編]、奥野 辰広[著]