稀勢の里人気でチケットはプレミア化

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 3場所連続優勝のかかる横綱・稀勢の里(30才)が初日にまさかの土。波乱含みのドラマに期待が膨らみ、連日、大相撲五月場所は大入り満員に沸いている。どうしても生でガチンコ勝負を見たい! というファンも多いが、前売り券(4月8日発売)は受付開始からわずか1時間半で完売したと発表された。相撲関係者が明かす。

「実は、相撲協会がネットや窓口などで売り出すチケットは全体の3割ほどです。残り7割は『相撲茶屋』に委託されて販売されているので、“完売”したわけではないんです」

 よく名前を聞くが正体がイマイチわからない相撲茶屋とは、チケットの売買や会場内の接客などを行う組織のこと。「高砂家」「四ツ万」などの屋号を持ち、相撲協会が出資する「国技館サービス」から入場券販売を委託されている。

「升席の1〜8列目(マス席A)など、土俵に近い席は茶屋がほとんど押さえています。それらチケットの8割は15日間通しで買う上客が買っていき、残り2割が1日ずつバラ売りされます。人気が低迷していた頃は国技館サービスに電話すると茶屋を紹介されてチケットが買えましたが、今は一見さんでは難しいでしょうね」(同前)

 気になる値段だが、茶屋が販売するチケットは定価に「上乗せ」される習慣がある。

「茶屋は飲食物や四股名の入った湯呑などの『手土産』込みでチケットを売ります。1990年代の若貴ブームの頃は定価約5万円の升席が40万〜80万円にもなりましたが、2014年に相撲協会が公益財団法人になってからは法外な値段はチェックされるようになり、今はどんなに人気でも8万〜12万円ぐらい。お手頃になった分、チケットがさらに品薄になっている印象です」(同前)

 そんなプラチナチケットはどうすれば入手できるのか。

「茶屋から15日間通しでチケットを購入するのは企業や富裕層が多いですが、実際に15日連続で観戦する人はほとんどいません。そうした人と知り合いになれば、チケットを譲ってくれることがあるそうですが…」(同前)

「当日券」という手もある。前売りが完売でも、当日自由席券(2階イス席)が毎朝7時45分から400枚だけは必ず販売される。大人2200円、子供200円という驚きの安さだが、入手するには相当な「早起き」が必要。

「昨夏は朝7時に行けば充分買えたが、今場所の初日は朝6時に500人が並び、100人があぶれました。平日なら朝5時に並べば何とか入手できそうですが、週末はさらに早く並びたい」(同前)

 最後の手段は「ネットオークション」だ。

「トラブルも多いので自己責任ですが、意外にも定価の2倍ほどの安さで売っていることがあります。相撲ファンは年配のかたが多いので、ネットオークションまで使って買おうという人は少なく、意外な盲点になっています」(同前)

 苦労して入場券を入手した分、観戦の喜びもさらに大きくなるか。

撮影/雑誌協会代表取材

※女性セブン2017年6月1日号