グーグルの究極の仕事術「スプリント」に不可能はない

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グーグルで開発された究極のスピード仕事術「スプリント」。グーグルとGV(グーグル・ベンチャーズ)が成功を生んできたその超合理的なノウハウを、開発者自身が手取り足取り公開した話題の新刊『SPRINT 最速仕事術』。世界で衝撃をもって迎えられ、23か国で刊行の世界的ベストセラーとなっている。本連載では、仕事を「最速化」し、大きな成果を出し続けるそのノウハウについて徹底的に迫る。

「3つのアイデア」をテストする

 ブルーボトルコーヒーがオンラインストアをつくるための「スプリント」では、初日に課題を検討した後、次の1日は、オンラインストアのアイデアをスケッチするのに費やし、水曜日の朝には15種類のソリューションが出そろった(※「スプリント」とは、グーグルとGVで開発された、新製品や新サービスのアイデア出しから、成功するかどうかの検証までを5日間で行う仕事術のこと。詳細は本連載第3回を参照)。

 全部を顧客とテストするわけにはいかないから、絞り込む必要がある。各自が気に入ったアイデアに投票し、意思決定者のジェームズが最終的にスケッチを3つ選んだ。

 1つめのスケッチは、ウェブサイト上でカフェの雰囲気をそのまま再現するというアイデアを表していた。サイトはブルーボトルの店内そっくりで、木の棚まであった。

 2つめのスケッチは文字だらけで、バリスタが顧客との間でよく行うやりとりを示していた。

 ジェームズが最後に選んだ3つめのスケッチは、コーヒー豆を淹れ方によって分類するというもので、「家ではどうやってコーヒーを淹れていますか?」の質問を画面上でそのまま表していた。

 ジェームズは3つの競合するアイデアを選んだ。

 さて、どのアイデアのプロトタイプ(試作)をつくってテストしようか?

 一番人気は1つめのバーチャルカフェのアイデアだった。ブルーボトルの美的センスは賞賛されているから、それを反映したウェブサイトなら差別化を図れる。これは試さないわけにはいかないが、困ったことにほかのソリューションと相容れない。だが残る2つにもとても興味をそそられ、どうしても絞りきれなかった。

 そこで3つのプロトタイプをすべてつくることにした。なにしろ、きちんと機能するウェブサイトは必要ないのだ。テストでニセのオンラインストアを本物らしく見せるには、主要な数ページさえあればいい。

 僕らはプレゼンテーションソフトの「キーノート」を使って、本物の3種類のウェブサイトのように見えるスライドをつくった。そして工夫して画面をつなぎ合わせ、テスト顧客に使ってもらえるプロトタイプに仕上げた。

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