「仕事が好き」なビジネスマンが減少

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ブランドコンサルティング会社のリスキーブランドは、「日本人の仕事意識」に関する調査の結果を発表した。

同社は2008年から生活意識調査MINDVOICEを実施している。これはビジネスマンを対象に仕事についての考えを調べているもので、このデータから日本人ビジネスマンの「仕事の好き嫌い」について、9年間の推移をまとめた。

その結果、仕事が「好き」または「まあ好き」と答えたビジネスマンは2008年では60%だったのが、2011年では55%、2014年では49%、2017年では45%と、この9年間で15ポイント減少。リーマンショックが起きた2008年から2017年の期間では、労働時間、給与については数値的にはさほど大きな変化はなかったが、「実は大きな質的変化(※ITの浸透、団塊世代の引退、コンプライアンスの強化など)が起きていると言える」と同社は分析している。

また、「好き」と「まあ好き」の合わせた「仕事が好き」とするビジネスマンの比率の推移を、男女(男性は年代別)でみてみると、男性は押しなべて「仕事が好き」とする人が減少傾向にあるが、特に男性50歳以上のベテラン社員の減少傾向が大きく、2008年では65%が「仕事が好き」だったのに2017年では43%まで落ち込んでいる。2008年を100とすると2017年では67%という数値だ。この数字は女性が81%、男性/30歳未満の79%、男性/30〜40代の75%に比べると際立った数値と言える。

さらにこの調査では、「仕事が好き」と答えたビジネスマンと、「仕事が嫌い」と答えたビジネスマンが働く会社の社風を比較。「仕事が好き」なビジネスマンが働く会社の特徴のベスト3は、「自由に意見を言い合える自由闊達な風土」「規律よりも、個人の自主性を尊重する」「職場に活気がある」で、逆に「仕事が嫌い」なビジネスマンが働く会社の特徴のベスト3は、「無駄な会議が多い」「上の言うことには逆らえない風土」「えこひいきや不公平な処遇がしばしばある」となった。