「地獄愛」場面カット (C)Panique / Radar Films / Savage Film / Versus Production / One Eyed - 2014

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 「変態村」(2006)のファブリス・ドゥ・ベルツ監督が実在の殺人鬼カップルをモデルに描いた新作「地獄愛」の場面カットが、このほど一挙公開された。結婚詐欺をはたらく恋人への嫉妬心から、徐々に猟奇殺人鬼へと変貌を遂げる女の狂気に満ちた表情を切り取っている。

 映画は、1940年代に約20人の女性を殺害し、電気椅子で処刑された実在の殺人鬼カップル、マーサ・ベックとレイモンド・フェルナンデスの事件を題材にした狂気のラブストーリー。ベルツ監督の長編デビュー作「変態村」から約10年ぶりの新作で、ベルギーのアルデンヌ地方を舞台にした「ベルギーの闇3部作」の第2弾だ。

 シングルマザーのグロリアは、出会い系サイトで出会った結婚詐欺師のミシェルと恋に落ち、娘の養育を放棄するほど執着する。ミシェルは、嫉妬心から詐欺被害者を次々と殺害するようになったグロリアに恐怖心を抱くが、いつしかその異常な愛を心地よく感じ、姉弟と身分を偽って詐欺を続ける道を選ぶ。

 公開された場面カットは、変化していくグロリアの表情を収めた6枚。恋に落ち、喜んで現金を差し出す際のうっとりとした様子から、嫉妬心にとりつかれ、詐欺被害者の子どもを逃がすまいと雨のなかを全力で追いかける姿まで、ミシェルと出会ったことで猟奇的になっていく過程が垣間見える。グロリア役のロラ・ドゥエニャスは、ベルツ監督に「あなたが求めている女優はまさに私よ。もう探さなくていいわ、100%で演じきるから」と宣言しており、その覚悟がうかがえるカットとなっている。

 「地獄愛」は、7月1日から東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開。