森の上を渡る全長約300mの通路で空中散歩が楽しめる森の空中散策路「ソラード」/万博記念公園

写真拡大

日本万国博覧会(※)の跡地を整備した「万博記念公園」は、太陽の塔で有名な大阪を代表する公園。太陽の塔を中心に広がる約260万平方メートルの園内で、自然観察や大型遊具などで丸一日遊ぶことができる。森の中を空中散歩できる「ソラード」など魅力的なスポットが満載だ。<情報は万博公園Walker(2015年11月28日発売)より転載>

【写真を見る】芸術家の岡本太郎がデザインした公園のシンボルの太陽の塔。園内一番の人気の記念撮影ポイントだ/万博記念公園

(※)1970年3月15日から9月13日まで、約半年間開催されたアジア初の国際博覧会が日本万国博覧会、通称"大阪万博"。「人類の進歩と調和」をテーマに、76か国・4つの国際機関などが参加、116ものパビリオンが会場を埋め尽くした。

芸術家の岡本太郎がデザインした公園のシンボルの太陽の塔。園内一番の人気の記念撮影ポイントだ。

■ 大型遊具やおもしろ遊具など園内で遊ぼう!

スリリングな大型遊具から幼児も遊べる遊具まで、園内はバラエティ豊かな遊具の宝庫。さらに親子で乗れる自転車がそろう広場など、子供はもちろん大人も一緒になって楽しめる。

森の上を渡る全長約300mの通路で空中散歩が楽しめる森の空中散策路「ソラード」。

高さ約19mのソラードの展望タワーからの景色。森はもちろん大パノラマな園内全体の景色が楽しめる。

約40種100台のおもしろ自転車に乗車して遊べる「万博おもしろ自転車広場」(400円/30分)も大人気。

巨大複合遊具「やったねの木」。赤いどんぐりドームからスタートするロングスライダーはスリル満点。

■ 大阪万博のシンボル太陽の塔のヒミツ

岡本太郎が手がけた「太陽の塔」はシンボルなだけでなく、母の塔などで構成されたテーマ館の中心として活躍。最頂部の黄金の顔は未来、正面の太 陽の顔は現在、背面の黒い太陽は過去の象徴で、時代を貫く万物のエネルギーを表現し、来館者に強烈なインパクトを与えた。また、あまり知られていないのが、地下にあった地底の太陽という第4の顔。撤去時に紛失し、今も行方がわからないのだとか。

開幕後は大阪のシンボルとして同じ場所に立ち続けている。45年たった今でもその存在感は色あせない。

太陽の塔は内部のインパクトも強烈だった。原生生物の誕生から人類にいたるまでの生物の進化の過程を表現した「生命の樹」で見る者を圧倒。

■万博記念公園<住所:大阪府吹田市千里万博公園 電話:06-6877-7387 時間:9:30〜17:00(最終入園16:30) 料金:大人250円、小・中学生70円、未就学児無料 休み:水曜(祝日の場合翌日)※無休期間あり 交通:大阪モノレール万博記念公園駅より徒歩5分>

■ 個性豊かな太陽の塔グッズも!

岡本太郎の公式グッズが並ぶショップ「ROKI STORE」には、多彩な太陽の塔グッズが。

「太陽の塔フィギュア」(1620円)。「1/144サイズ」(14,980円)など、巨大なフィギュアもある。

■ROKI STORE<住所:吹田市千里万博公園 電話:06-6877-7387(万博記念公園総合案内所) 時間10:00〜17:00 休み:水曜>

■ 当時の貴重な資料が一堂に!

当時の感動を体感したいなら、万博記念公園内にある「EXPO'70パビリオン」へ。パビリオンの一つ、鉄鋼館を再生した記念館では、最先端の音楽堂だったスペースシアターホールをはじめ、貴重な映像や模型などを通して魅力が再発見できる。未公開を含む約3,000点もの貴重な資料が。ホステスのカラフルなユニホームも必見!

「スペースシアターホール」は、1,008個のスピーカーを配した、世界初の立体音楽堂。中には入れないので、ガラス越しに眺めよう。

太陽の塔を中心にテーマ館を紹介。テーマ館全体の模型や生命の樹のレプリカも展示されている。

■EXPO'70パビリオン<住所:吹田市千里万博公園 万博記念公園内 電話:06-6877-4737 時間10:00〜17:00(最終入館16:30) 休み:水曜(祝日の場合翌日) ※4月1日〜GW、10月1日〜11月30日はなし 料金:200円>

■ 約1万点!世界の収集物を展示する博物館

「国立民族学博物館」は、世界の民族の文化・生活などを紹介。9つの地域と言語&音楽に分けられた展示エリアで、世界中から集めた約1万点の収集物を展示。毎週土曜は高校生以下の入館料が無料に。

オセアニアやアメリカ、ヨーロッパなど地域展示と音楽・言語の展示を実施。

見上げるほどの巨大なトーテムポールがそびえるアメリカ展示。

■国立民族学博物館<住所:吹田市千里万博公園10-1 電話:06-6876-2151 時間10:00〜17:00(最終入館16:30) 休み:水曜(祝日の場合翌日) 料金:大人420円、大学・高校生250円、小・中学生110円>

■ 各地の優れた工芸品を展示・販売

「大阪日本民芸館」は、大阪万博時の日本民芸館のパビリオンを引き継ぎ1971年にオープン。初代館長で人間国宝の濱田庄司の作品をはじめ、国内外の陶磁器や染織品など各地の優れた工芸品を展示。

日本庭園に隣接するミュージアム。建物も大阪万博当時のものを使用している。

陶磁器や染織品など落ち着いた雰囲気の中で観賞。春と秋の年2回特別展も開催。

■大阪日本民芸館<住所:吹田市千里万博公園10-5 電話:06-6877-1971 時間10:00〜17:00(最終入館16:30) 休み:水曜※展示替え休館あり 料金:大人700円、大学・高校生450円、小・中学生100円>

■ 日本の造園技術の粋を集めた

「日本庭園」は、日本の造園技術の粋を集めた昭和の名庭園。東西に広がる約26万平方メートルの園内は、「水」の流れをテーマに設計され、上代から現代までの4つの時代の造園様式が楽しめる。

真上から見ると「心」の文字を書き表した心字池など、園内は見どころが満載。

■日本庭園<住所:吹田市千里万博公園 電話:06-6877-7387(万博記念公園) 時間9:30〜17:00(最終入館16:30) 休み:水曜(祝日の場合翌日) 料金:自然文化園(万博記念公園)と共通>

■ 動植物観察会や各種イベントを開催!

「自然観察学習館」は、万博記念公園の季節の自然情報や森づくり関する情報を発信する施設。動植物の観察会や工作など各種イベントも開催。イベント開催時以外は実習室を休憩所としても開放。

万博記念公園に生息する野鳥や昆虫、植物などをわかりやすく紹介する。

■自然観察学習館<住所:吹田市千里万博公園 自然文化園内 電話:06-6877-6923 時間10:00〜16:00 休み:水曜(祝日の場合翌日) 料金:無料 ※別途自然文化園(万博記念公園)入園料要>【関西ウォーカー編集部】