Googleが開発者会議「Google I/O 2017」で軽量版Android OS「Android Go」を発表しました。Android Goは低スペックスマートフォン+貧弱なモバイル回線環境でもサクサクAndroidを使えるように設計されたカスタムOSで、専用のアプリも用意される予定です。

“Android Go” will strip Android down for ultra-low-budget phones | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2017/05/android-go-will-strip-android-down-for-ultra-low-budget-phones/

Google is taking another shot at budget Android phones with Android Go - The Verge

https://www.theverge.com/2017/5/17/15649380/google-budget-android-phone-program-announced-io-2017

Googleでは、これまでにも新興国向けの端末として「Android One」を開発してきました。

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しかし、Android OSのバージョンアップに伴ってAndroid OSが必要とするメモリ容量は増加を続けているのに対して、新興国で使われている端末では1GB未満のメモリを搭載しているものが多く、最新のAndroid OSやアプリの利用に大きな支障が生じています。

そして、1万円未満の激安スマートフォンだったAndroid Oneスマートフォンでしたが、近年はAndroid Oneシリーズの端末価格が上がってしまい、先進国の日本でもAndroid One端末が発売されるなど、当初の理念から外れてしまっていました。

そこで、Googleは低スペックの端末でもキビキビと動作するように、Android OSの修正バージョンとして、新たに「Android Go」を発表しました。Android GoはAndroid OSの軽量版で、少量のメモリでも機能することに主眼が置かれており、512MBメモリでもUIとカーネルが快適に実行できるとのこと。



また、通常のAndroidアプリが動くだけでなく、Android Go対応の軽量アプリも用意されます。すでに、新興国向けにデータ容量を抑えられ、Wi-Fi環境でのダウンロードにも対応した軽量版YouTubeアプリ「YouTube Go」がリリースされていますが、Android GoではYouTube Goの他にも軽量版アプリが用意されます。

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軽量版アプリの目的は低スペック端末での快適な動作だけでなく、よりモバイル通信データ容量を削減するという目的もあるとのこと。高速で低価格な回線がない場所でもアプリを使えるようにするという狙いです。



Android Go端末では、端末に最適な軽量アプリがオススメ表示されるとのこと。さらに、Android Go用アプリのみを取り扱う公式のGoogle Playストアも提供される予定です。



次期Android OS「Android O」からはメモリが1GB未満の端末は自動的にAndroid Goが搭載されるとのこと。また、Googleは「Android O」以降のすべてのバージョンのAndroid OSで軽量版のAndroid Goをリリースする予定です。すでに20億人のユーザーを抱えるAndroidですが、全世界のユーザーの手にスマートフォンが行き渡るようにAndroid Go端末が続々とリリースされることになりそうです。