16-17NBA、シカゴ・ブルズ対ダラス・マーベリックス。試合を観戦するダラス・マーベリックスのマーク・キューバンオーナー(2017年1月17日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米プロバスケットボール協会(NBA)、ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)のオーナー、マーク・キューバン(Mark Cuban)氏は17日、チームが今季のプレーオフ出場を逃して以降の試合で、戦力を「強化」するためにチームの勝率を下げるよう仕組んでいたことを明らかにした。

 率直な物言いで知られるキューバン氏は、6月に行われるNBAドラフトの指名順位を決めるロッタリーでマーベリックスが高い順位を獲得できるよう成績を下げていたと話し、自身が出演した米スポーツ番組「ダン・パトリックショー(The Dan Patrick Show)」で「プレーオフ出場からの脱落が決まれば、試合に負けるためにあらゆる手を尽くしていた」と語った。

 キューバン氏は選手たちが意図的に試合を負けていたとは言わなかったたものの、先月1日にチームがプレーオフ出場の望みが絶たれたシーズン終盤で、経験不足の若手選手を優先してコートに立たせるようにしていたと明かした。

「コートに出れば彼らは全力でプレーしようとする。特に若手は実力を示す必要があるからね」

 今季は開幕から3勝15敗に沈み、通算成績33勝49敗に終わったマーベリックスは、プレーオフ出場を逃してから2勝5敗に低迷。しかし、そのかいもなく、チームがドラフトで全体3位までの指名順位を獲得する確率は6.1パーセントに沈み、16日に行われたドラフトロッタリーの結果、指名順位は上がらず全体9位にとどまった。

 ロッタリー制度について「十分に機能していると思う」との見解を示したキューバン氏は、「プレーオフを逃したチームは、シーズン終盤に意欲がそがれることは明らかだ。良い解決策が出てくるまで、われわれにできることはそれしかない」と語った。

 NBAのアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーは、ロッタリーで上位指名権を獲得するためにチームが意図的に試合に負ける戦術を取らせないよう対策してきた。最下位のチームに必ず全体1位指名権が与えられるというインセンティブを確約せず、意図的に最下位にならないようにロッタリー制度を発展させた。

 シルバーコミッショナーは先月、米スポーツ専門チャンネルESPNのラジオ番組で、「インセンティブについて少し変更していく必要がある」と述べ、欧州サッカー界で導入されている降格制度を参考にする考えを示唆している。

「NBAでも導入するというつもりはないが、チームがリーグから降格になるようなことがあれば、何よりも大きなインセンティブになる。その結果を考えてみることだ。トップチームでプレーできなくなれば、彼らはテレビ放映権、チケット収入を得られなくなる。そのため、下位に沈まないようにあらゆる努力をするようになる」
【翻訳編集】AFPBB News