テニス、イタリア国際、女子シングルス2回戦。バックハンドを打つマリア・シャラポワ(2017年5月16日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が17日、全仏オープンテニス(French Open 2017)のワイルドカード(主催者推薦)獲得がならなかったことについて言及し、「再起する」と逆襲を誓った。

 全仏オープンを主催するフランステニス連盟(FFT)は前日、2012年と2014年の同大会を制したシャラポワにワイルドカードを与えないことを発表。しかし、元世界1位の同選手はこの日、女子テニス界のトップから支援の言葉を受けている。

 全仏出場の道が閉ざされた後、シャラポワはツイッター(Twitter)で「仮にこれが再起するために必要なものであれば、私は最後までやり通す。私が夢をかなえることを妨げる言葉や試合、行為は存在しない。それに私にはたくさんの夢がある」と初めて口を開いた。

 四大大会(グランドスラム)通算5勝を誇る30歳のシャラポワには当初、禁止薬物のメルドニウム(Meldonium)を使用したとして2年間の出場停止処分が科されていたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はその後、故意による薬物違反ではなかったとして減刑していた。

 処分が解けた先月26日、シャラポワはポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2017)でツアー復帰。同大会で準決勝に進出すると、直後のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2017)でも2回戦まで進んだが、全仏の予選出場権を獲得するには遅かった。

 大会側がシャラポワにワイルドカードを与えることについては、多くのライバル選手から批判の声が上がる中、女子テニス協会(WTA)のスティーブ・シモン(Steve Simon)最高経営責任者(CEO)は、FFTの判断は「不当」との考えを示し、同選手を擁護する姿勢を見せている。

 どの選手にワイルドカードを与えるかは各大会の裁量によるというシモン会長は「私が賛同しないのは、マリア・シャラポワ選手に関する決定にあたり、FFTが示した根拠だ」と語った。FFTのベルナール・ジウディセリ(Bernard Giudicelli)会長は前日、シャラポワにワイルドカードを認めることは、ドーピングの取り締まり強化を進めるテニス界の動きを無意味なものにしてしまうと主張していた。

 しかし、シモン会長は「彼女(シャラポワ)はCASに下された制裁に従った。テニス反ドーピングプログラム(TADP)は、グランドスラムやWTA、国際テニス連盟(ITF)、男子プロテニス協会(ATP)に支持される統一の取り組みだ」と反論。「いかなるTADPのメンバーも、こうした問題を解決する最終決定として示された制裁を超え、選手に罰則を科す理由はない」と続けた。

 イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2017)で初戦突破を決めたシャラポワは、7月に行われるウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)の予選出場権を確保したが、16日の2回戦敗退によって同大会の自力本選出場はならなかった。

 イタリア国際で準決勝まで進出すれば、ウィンブルドンの本戦出場が可能だったが、ミリヤナ・ルチッチ(Mirjana Lucic-Baroni、クロアチア)との試合を太もものけがを理由に途中棄権したことで、世界211位のシャラポワは再びワイルドカードに頼らざるを得ない状況となっている。
【翻訳編集】AFPBB News