Googleがスマホなど向け次期プラットフォーム「Android O」の開発者向けプレビュー2をリリース!バージョンは8.0へ

Googleは17日(現地時間)、アメリカ・カルフォルニアにある「Shoreline Amphitheatre」にて2017年5月17日(水)から5月19日(金)までの3日間に渡って開催される開発者向けイベント「Google I/O 2017」( https://events.google.com/io/ )の基調講演を行い、スマートフォン(スマホ)やタブレットなどのOS「Android」の次期バージョン「Android O」について紹介しました。

すでに先行して開発者向けプレビュー版「Android O Developer Preview」(DP1)が提供されていましたが、現時点では当初の予定通りに今年の夏の終わりに正式版を提供する予定。合わせて、開発者向けプレビュー版の第2弾「Android N Developer Preview 2」(DP2)がリリースされています。

また一般向けベータプログラム「Android Beta Program」( https://g.co/androidbeta )もスタートしており、ネットワーク経由によるソフトウェア更新でAndroid Oが導入できるようになっています。なお、すでにDP1のシステムイメージを導入している場合にもAndroid Beta ProgramによってDP2へOTAでアップデートすることができるよういなっています。

基調講演では、Androidのバージョンごとに付けられているお菓子の名前による開発コード名について明らかにされませんでしたが、一方でAndroid Oで導入される各機能などを紹介するスクリーンショット(画面)では、時刻が8時ちょうどに設定されており、これまでにも時刻がバージョン番号になっていたことからAndroid Oの正式版が「Android 8.0」になるのではないかと見られています。


Android Oを紹介したGoogleでAndroid担当VP Engineerを務めるDave Burke氏




Android Beta ProgramによってAndroid OのDP2を導入したところ

Android Oは現在の最新OS「Android 7.x(開発コード名:Nougat)」の次のメジャーアップデートとなる予定のバージョンで、同社では今年3月にAndroid Oの開発者向けプレビュー版のAndroid O Developer Previewのうちの第1弾となるAndroid O Developer Preview 1(初リリースのα版)を公開し、今年の夏の終わり(2017年7〜9月)に正式版をリリース予定であることを発表していました。

正式版までには5月(Preview 2・β版)、6月(Preview 3・最終APIとSDK)、7月(Preview 4・最終プレビュー版の最も正式版に近いシステムイメージ)と経る予定で、今回、Google I/O 2017の開催に合わせてPreview 2が提供開始し、また合わせてOTAで導入できるAndroid Beta Programも開始されました。

Android Oの開発者向けプレビュー版は、Androidエミュレーターのほか、Nexus 5XおよびNexus 6P、Nexus Player、Pixel、Pixel XL、Pixel Cで利用でき、ビルド番号はDP1が「OPP1.170223.012」で、DP2が「OPP2.170420.017」となっており、x86とARM(32・64bit)がサポートされています。

なお、DP1とDP2の差分・変更点( https://developer.android.com/preview/release-notes.html#dp2?hl=en )やDP2のファクトリーイメージ( https://developer.android.com/preview/download.html?hl=en )の配信なども英語ページでは公開されています。

Android OではYouTubeや動画などを小窓で見れる「Picture-in-picture」機能や新しい通知機能「Notification dots」、自動入力機能「Autofill」、電話番号やメールアドレス、URLなどをより手軽にコピーできる「Smart Text Selection」、人工知能(AI)による機械学習を用いたサポート機能「TensorFlow Lite」、Android TV向けホーム画面などが提供されます。

またDP1ではバックグラウンドで動作しているアプリを制限することでバッテリー持続時間を改善する「Background limits」やプッシュ通知の表示を改善した「Notification channels」、Bluetoothオーディオにおいてソニーが推進している「LDAC」のサポートなどが導入されていたほか、主にメーカーやベンダー向けにOSバージョンアップがしやすいようになる「Project Treble」も導入される予定です。







Androidではアプリやゲーム、映像、電子書籍などのさまざまなコンテンツを配信するマーケット「Google Playストア」の安全性にも注力しており、新たに「Google Play Protect」が発表されました。Google Play Protectは、Android用の包括的なセキュリティーサービスで、強力な新しい保護機能を提供し、Android搭載製品のセキュリティーをより詳細に把握できるようになるとのこと。

またGoogle Play ProtectはGoogle Playに対応するすべての製品に搭載され、常に更新されて自動的にデータとデバイスを安全に保つための動作するため、何も操作する必要はないということです。Google Play Protectによって有害な可能性のあるアプリを検出して削除し、毎日500億以上のアプリがスキャンされているため、Googleの機械学習システムで常に新しいリスクを検出できるようになっているとしています。

加えて、Google Play Protectの一環として「Find My Device」(デバイスを探す)を立ち上げ、スマホやタブレット、スマートウォッチなどのAndroid搭載製品の検索、呼び出し、ロック、消去を可能にし、Google Play ProtectがGoogle Playを搭載したすべてのAndroid搭載製品ですぐに使用可能になるということです。



さらにAndroidを利用したエントリークラスの市場も拡大していることに合わせ、より少ないリソースで利用できる「Android Go」が提供されます。これまでにも「Android One」シリーズがありましたが、どちらかというとAndroid Oneがデバイスで現在では低価格モデルだけでなく、各国・地域に合わせた製品となっているのに対し、Android Goはアプリも含めたソフトウェアとなります。

Android Goは1GB内蔵メモリー(RAM)などでも軽快に動作し、またアプリも通信が貧弱なところでも利用しやすいようにオフライン機能や通信量を抑えた「YouTube Go」や「Facebook Lite」、「Skype Lite」などが用意されています。最近の軽量版アプリのリリースが目立ったのはGoogleのこういった施策によるものということです。Android Goを搭載した製品は2018年に登場予定とのこと。



またAndroidではメジャーバージョンアップごとにアルファベット順に開発コード名としてお菓子の名前が付けられており、Android 7.xでは「Nougat」となっていますが、正式発表前にはここ最近ではその頭文字を取って「Android N」としていました。

そのため、次のバージョンは「N」の次の「O」となるため、Android Oと表記されており、正式版では「Android 8.0(開発コード名:O****)」などとなると見られます。バージョン番号については今回の基調講演で時計が8時となっていたため、恐らく順当に7.xの次の8.0となると見られ、開発コード名については現時点では不明です。

基調講演ではさらに2007年にスタートしたAndroidから10年経ち、現在では世界中で月間20億のアクティブなAndroid搭載製品が登場し、82億のアプリ&ゲームがダウンロードされているとのことが紹介されました。





記事執筆:memn0ck


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