微笑む美男仏も!上野に優雅な姿の仏像などタイ仏教美術の名宝が集結

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2017年に日本とタイが修好130周年を迎えることを記念して、タイの仏教美術の名宝を集めた特別展が開催される。展示品の中には門外不出の秘宝もあるそうなので、仏教国タイで花開いた多様な仏教文化の至宝を、この機会にぜひ。

◆日タイ修好130周年の特別展には、古代から現代まで選りすぐりの名品が約140件も

2017年7月4日(火)から8月27日(日)まで、上野の東京国立博物館では「日タイ修好130周年特別展 タイ〜仏の国の輝き〜」を開催。優しい微笑みをたたえる仏像や重厚な彫刻、黄金でできた品や日本との歴史を物語るものなど、約140件が展示されるそう。

会場では、タイ族の国ができる以前の古代から現在の王朝であるラタナコーシン朝まで、各時代の選りすぐりの名品が揃い、タイ仏教美術の全貌が分かるようになっている。今回は、これまで門外不出だったという高さ5.6m以上の木彫「大扉」も、特別に出展。

写真は、15世紀のスコータイ時代に作られた「仏陀坐像(ぶっだざぞう)」で、その台座には后の一人が平安な来世を願って寄進したことが記されているとか。穏やかに笑みを浮かべた表情は、まさに安寧を願うよう。



仏陀坐像 スコータイ時代 15世紀 サワンウォーラナーヨック国立博物館

◆日本初公開の名品も!端正な顔と微笑みの表情、優雅なポーズが美しい

今回、日本初公開となる青銅製の仏像「ナーガ上の仏陀坐像」(写真・左)と「仏陀遊行像(ぶっだゆぎょうぞう)」(写真・右)は必見!

「ナーガ上の仏陀坐像」は、何といってもその端正な顔立ちに注目を。この仏像は、仏陀が瞑想をしている間、竜王が傘となって雨風から守ったという説話に基づいて作られたもの。水と関係する蛇の神・ナーガに守られた仏陀の顔は、わずかに笑みをたたえて美しい。

「仏陀遊行像」は、軽やかに右足のかかとを上げて歩みを進める姿。こちらも穏やかな笑みを浮かべて、しなやかで優美なポーズになっている。優雅に微笑んでいる仏像を見ると、タイの人びとの美意識の高さがうかがえる。



左:ナーガ上の仏陀坐像 シュリーヴィジャヤ様式 12世紀末〜13世紀 バンコク国立博物館
右:仏陀遊行像 スコータイ時代 14 - 15世紀 サワンウォーラナーヨック国立博物館

◆金でできた名宝も多数。仏教文化のきらびやかな一面も

14世紀から400年にわたって国際交易国家として栄えた「アユタヤー」の時代には、国王が莫大な富を蓄えていたそう。アジアや中東、ヨーロッパなどとさかんに交易を行なって得た富は、王の権力を示すためにも使われていたという。

写真の「金象」は、金と貴石で彩られたもの。タイでは、「白象を得た国王は人徳が高い」と信じられていて、象は王の象徴でもあるとか。このほかに、金でできた「舎利塔(しゃりとう:仏陀の遺骨を納めるための仏塔)」などもあり、仏教文化のゴージャスな一面を見ることもできる。



金象 アユタヤー時代 15世紀初 チャオサームプラヤー国立博物館

◆交流の歴史を感じる作品も多数。 オリジナルグッズや関連イベントでも「タイ」を満喫して

修好130周年記念展ということで、日本とタイの交流を物語る品も登場する。写真は、江戸時代に大坂の商人・末??孫左衛門吉康がタイ(当時のシャム)へ派遣した船が帰国する様子を描いた衝立(ついたて)。船は交易の許可を受けた朱印船で、賑やかにお酒を飲んだり、囲碁をする人などの姿も。

展示品の中にはタイで作られた日本式の刀剣などもあり、日本の対外交流の中でも、タイは大きなウェイトを占めていたことがわかる。昔から、お互いをもっと身近に感じていたのかも。



末??船図衝立 江戸時代 1858年(安政5) 大阪・杭全神社(7月4日〜7月30日)

また、ミュージアムショップでは、タイ仏像大使のみうらじゅんさんといとうせいこうさんが開発したオリジナルグッズなどもバラエティ豊かに揃っているそう。オリジナルの「マイペンライカレー」引換券付チケット(1800円)などもあるので、タイグルメの好きな人はこちらもチェックして。

7月4日(火)には、タイ芸術局舞踊団の特別公演「煌めきのタイ〜古典舞踊と音楽の世界」を開催。事前申込不要で、本展の半券を提示すれば参加できるそう。このほかに、人気タイ料理研究家・長澤恵さんの料理教室(要事前申込・参加費7600円・観覧券込)や、タレントはるな愛さんと一緒に学ぶタイ舞踊レッスン(先着順・参加費無料・要観覧券・半券可)などもあるので、興味を持ったら公式HPで確認を。

微笑みの国の仏像に癒されて、日本とタイの深い歴史を感じたら、タイらしいオリジナルグッズやカレーでタイ気分を満喫しよう。



TEL.03-5777-8600 (ハローダイヤル)
東京都台東区上野公園 13-9 東京国立博物館 平成館
アクセス:JR「上野駅」公園口・「鶯谷駅」南口より徒歩10分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」、千代田線「根津駅」、京成電鉄「京成上野駅」より徒歩15分

会期:2017年7月4日(火)〜8月27日(日)
開館時間:9:30〜17:00 (入館は閉館の30分前まで)
※ただし、金曜・土曜は21:00まで、日曜および7月17日(月・祝)は18:00まで開館
休館日:月曜日
※ただし7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館、7月18日(火)は休館
観覧料金(前売):一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生900円(700円)、中学生以下無料

<先行スペシャルチケット>
「本展オリジナル『マイペンライカレー』引換券付チケット」1800円(販売:展覧会情報サイト、イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット、セブン-イレブン)
<関連イベント>
タイ芸術局舞踊団特別公演「煌めきのタイ〜古典舞踊と音楽の世界」
開催日時:7月4日(火)11:00〜12:00/14:00〜15:00
会場:平成館大講堂
定員:380名
※先着順、事前申込不要、参加無料、本展観覧券が必要、半券可(その場合別途入館料が必要)

NAOKO YOSHIDA (はちどり)

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