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電動アシストの恩恵を一番感じられるのは、山を走るMTBかもしれない。

そんな思いからMTBタイプのe-Bikeを山に持ち込んでみた。いったいどれだけ遊べるのか!?

時間や体力の制約がなくなり、より自由に山を楽しめる



ヨーロッパを中心に急速に人気が高まっているのが電動アシスト付きのマウンテンバイク(MTB)。なかでも、電動アシストに合わせて設計され、下りも本気で攻められるスペックを搭載し、圧倒的な人気を誇るのがスペシャライズドの『Turbo Levo FSR』というモデル。装備に合わせていくつかのグレードが存在するが、スキー場を自力で登れるパワーと、電動アシスト向けの専用設計された足回りでダウンヒルも楽しめる性能が支持される理由だ。

「電動化は我々がトップクラスで力を入れている項目ですが、なかでも山を登らなければならないMTBはロードよりも先行して開発を進めてきました」と語るのはスペシャライズド・ジャパンのマーケティング担当である熱田峰人氏。国内法規に対応しないため、公道を走れないにも関わらず、同社が国内にも入れているのは、このモデルが秘めている可能性の大きさからだろう。



スペシャライズド

Turbo Levo FSR

国内未発売

スペシャライズドが本気で作ったのが伝わる完成度。モーター出力とアシスト比が国内法規には適合しないため、公道走行はできないが専用コースなどで、その走行性能を確かめたくなる。そんな声に応えてレンタル事業も開始!

モーター出力:最大350W

アシスト時速:最大25/h

バッテリー容量:460Wh

充電時間:3.5時間

通信方式:Bluetooth、ANT+

「電動化によってMTBの世界は広がります。自力で登れることで、今まで行けなかったルートも楽しめるようになりますし、1本走れば疲れてしまったルートを1日に何本も行けるようになる。楽しみ方の時間や距離、体力による制約がなくなるんです」(熱田氏)。

それはもちろん初心者にも当てはまる話。これまで体力に自信がないからとMTBにハードルの高さを感じてしまっていた人たちも、こんなモデルがあれば山に行ってみたいと感じるはずだ。

『Turbo Levo FSR』の遊び方





スキー場の斜面を直登できてしまうほどのパワーを持ち、トラクションにも優れているので「行けないところはない」と思わせる性能。国内では市販されないが、下記のリゾート施設でレンタル事業を開始予定。その実力を思う存分味わうことができる!

【『Turbo Levo FSR』はここで乗れる!】

キロロリゾート 北海道余市郡赤井川村常盤128番地1

COMPASS HOUSE 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷6463-15



▲モーターとバッテリーはアルミ製のフレームに内蔵される。



▲そのパワーを受け止めるためか27.5×3.0という太めのタイヤが装着される。



▲重量は20kg前後とのことだが、バランスが良くアシストがない状態で乗ってもストレスなく走れる。



▲ギアは1×11速でリアは最大42Tサイズで登りにも対応。ジオメトリーは下り志向だ。

公道を走れる国内法規適合モデルも試してみる!



実は国内法規に適合した電動アシスト付きのマウンテンバイクも存在している。イタリアのオートバイ・ブランドであるベネリが手掛けた『TAGETE27.5』というモデルにも試乗してみたが、かなり急な登りでもペダルを回していればスルスルと登れてしまった。疲れも少ないが、セクションをクリアした達成感は味わえる。もちろん、自分の力だけで登り切れた時の充足感とは異なるが、その後には楽しい下りが待っているのだ。電動アシストのMTB、この楽しさを味わわないのはもったいない!



benelli

TAGETE27.5

価格:21万3840円

エントリークラスに相当するMTBの車体に、最長100劼離▲轡好帆行が可能なバッテリーとモーターを搭載。アシスト力は手元のスイッチで5段階に調整が可能で、もちろん公道走行にも対応。山でも思い切り遊べる。

モーター出力:最大250W

バッテリー容量:11Ah/36V

アシスト距離:最大100

充電時間:約7時間

重量:22kg

『TAGETE27.5』の遊び方





国内法規にも対応したアシスト比で、公道走行が可能。遊びたい山へのアプローチや登りも快適にこなせる。ハンドル幅は狭く、街乗りには向いているが下りを攻めるような走りをすると広めのものに交換したくなる。



▲タイヤ径は世界的に主流になりつつある27.5インチ。サスペンションはフロントだけ100mmトラベルのものを装備したハードテイルで、山で遊ぶには十分なスペック。ブレーキは前後ともに油圧ディスクとされている。



▲激しい登り坂でもペダルを回しているだけでスイスイと登れてしまう。



▲最長100劼離▲轡好帆行ができるバッテリーを搭載。アプローチも含めて余裕のある設計だ。



▲ハンドル部にモニタが装備され、バッテリー残量や速度などを表示してくれる。

文/増谷茂樹 撮影/下城英悟

※『デジモノステーション』2017年5月号より抜粋

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