2015年4月のイスタンブールオープンでのフェデラー (c)123rf

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 グランドスラムで歴代最多18度の優勝、ATPツアー91度の優勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)が、今季の全仏オープンを欠場することが15日、明らかになった。

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 先月にはモンテカルロ・マスターズ(マスターズ1000)、マドリード・オープン、イタリア国際といったクレーコートで行われる大会への欠場を表明しており、これで今季クレーコートの大会全戦に欠場することとなった。

■欠場理由は「肉体的にベストではない」

 全仏オープンはグランドスラムで唯一クレーコート(赤土)で行われる大会。クレーコートは、ハードコートやグラス(芝)コートと違って、球速が落ちやすくラリーが続きやすい。そのことから、肉体にかかる負担も大きいとされている。

 フェデラーも「コート内外でハードな練習を積み重ねてきた。しかし、今後のことを考えるとクレーコートシーズンに1試合だけ出場するのは、今後の大会に向けての準備や自分のテニスにとってベストではないとの決断に至った」とコメントした。

■今季は良いスタートを切っていた

 前年の16年はグランドスラムも全豪とウィンブルドンの準決勝が最高成績。膝や背中の怪我に泣かされたこともあり、ウィンブルドン後は残り全試合の欠場を表明するなど、フェデラーにとって受難の一年となった。

 昨季の半分を欠場した影響でランキングも16位まで落ち、今年の全豪オープンは第17シードとして出場することとなったが、決勝でラファエル・ナダル(スペイン)と対戦。フルセットにもつれ込む接戦を制して7年ぶり5度目の優勝。

 その後もBNPパリバ・オープン、マイアミ・オープンの2大会を制して、今季3大会に優勝していた。

■復帰はウィンブルドン前?

 このニュースは英国の報道番組「BBC」でも放映された。同局ではフェデラーと同じくスイス出身の、バルセロナ五輪男子シングルス金メダルマルク・ロセ氏のコメントを紹介、復帰時期を予想した。

 ロセ氏は、「クレーの全仏で優勝できるチャンスはかなり少ないだろう。ロジャーは勝つために大会に参加する。7月のウィンブルドンに照準を合わせているとすれば、ウィンブルドン前に行われるグラスコートの大会2試合に出場するのではないか」とコメントした。

 グラスコートの大会は全部で3週にわたり6大会開催される。

 6月12日〜18日 メルセデス・カップ(ドイツ・シュツットガルト)        リコー・オープン(オランダ・スヘルトーヘンボス)

 6月19日〜25日 エイゴン選手権(英国・ロンドン)        ゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ・ハレ)

 6月25日〜7月1日 エイゴン国際(英国・イーストボーン)         アンタルヤ・オープン(トルコ・アンタルヤ)         ウィンブルドン選手権は7月2日〜16日の15日間にわたって開催されることから、後の大会に出場すると連戦の疲労が残ることが考えられる。

 そう考えると、全仏オープンの決勝翌日に開催されるメルセデス・カップと例年出場しているゲリー・ウェバー・オープンの2大会に出場してウィンブルドンに備えるのではないかと予想される。

 ウィンブルドンはジミー・コナーズと並ぶ大会歴代最多タイの84勝を記録、ピート・サンプラスらと並ぶ最多7回目の優勝、同じくビョルン・ボルグ(76年〜80年)と並ぶ5連覇を記録するなど、フェデラーにとって相性の良い大会。

 万全の準備を行い、大会最多となる5年ぶり8度目の優勝を目指す。