実写化へ意気込み十分 (C)2017映画「心が叫びたがってる
んだ。」製作委員会 (C)超平和バスターズ

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 人気アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のスタッフが再結集し、興行収入11億円超を記録した長編アニメ映画「心が叫びたがってるんだ。(2015)」を実写映画化した「心が叫びたがってるんだ。」のプロデューサー陣(アニプレックスの清水博之、斎藤俊輔、フジテレビの日高峻)が、アニメ版と実写版の違いや、キャスト陣の起用理由について語った。

 「Sexy Zone」の中島健人、芳根京子、「E-girls」の石井杏奈、寛一郎が主要キャストを務める本作。「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命された高校生たちが、ミュージカル公演の準備を通じて成長していくさまを描く。中島が他人に本気で向き合うことが苦手な高校生・坂上拓実、芳根が過去のトラウマが原因で人としゃべろうとすると腹痛が起こってしまう成瀬順に扮するほか、石井が拓実の元恋人・仁藤菜月、寛一郎がひじを負傷して心を閉ざした野球部のピッチャー・田崎大樹を演じる。

 「当社の映画の中で、元々アニメーションが原作にあり、(それを)実写化するのは初めての試みです」と語る日高は、「この作品はアニメでも素晴らしいけど、実写にしてもきっと素晴らしいものになると自信がありました。アニメーションという中で成立していることも多々あると思うのですが、この作品は実写っぽいアニメだなと感じて、カット割りや演出が実写にしたときに、ミュージカルという音楽のパートも含めてどういうふうになるんだろうという、純粋にやってみたいなという思いで、オファーさせていただきました」と明かす。清水も「日高プロデューサーから熱心にお誘いいただいて、フジテレビの映画部としてもぜひ作品をお預かりさせていただきたいということでしたので、こちらとしてもありがたい話であれば、ぜひご一緒させていただきたいと思い今回オファーを受けました」と語り、日高の熱意が後押しになったようだ。

 斎藤は、アニメ版からの“進化点”として「アニメを作っていくなかで、こうした方がよかったなという点はいくつかあったので、それをもう1度、実写版のほうで、(熊澤尚人)監督、(脚本の)まなべ(ゆきこ)さんの第三者の目を通して、整理していただいた部分があります。順とお母さんの関係であったり、大樹に関していうと、野球部で挫折してそれをどう乗り越えるかというような部分で、アニメからさらに深まっている部分は正直あると思います。さらに伝えたいものが整理されて、より伝わりやすくなっているかなと思っております」と自信を見せる。

 キャスティングにおいては「拓実というある種アンニュイな青年の役を誰にしたらいいのかと思ったときに、中島さんがいいなと思いました。元々音楽活動をされているなかで、このようなキャラクターを演じるのは彼にとって今までなかったということもあります。拓実というキャラクターを演じていただく上で、『あっ拓実っぽいね』という風な印象だけではなく、この人が拓実をやるんだというインパクトと、彼が拓実をやってよかったという風に思ってもらえるような方ということで、中島健人さんが第一に挙がりました。芳根さんに関して、成瀬順という役は、序盤から終盤にかけてほとんどしゃべらないんです。つまり、身振り手振り、雰囲気だけで、お芝居しないといけない。普通にセリフがあって、お芝居を雰囲気で作るということよりも数段難易度が高く、演技力がかなり求められる。ですので、あの世代で演技力といったら、僕の中で芳根さんが最初に挙がりました」(日高)と中島と芳根を起用した理由を明かす。

 石井と寛一郎については「石井さんとご一緒させていただいたときに、なんて自然な演技なんだろうと思いました。石井さんは境遇というかキャラクターが似ていて、自然体な演技なので、彼女がベストなんじゃないかなと思っています。寛一郎くんに関しては、あの4人の中で坊主の役で、少しインパクトのある方で(いきたい)とは思っていました。今までいろんな映像に出ていなくて、色のついていない子を1人ぐらい入れてみたいと思っていました。今、演技に対してものすごく熱心でいろんな作品をやってみたいと彼も思っているようです」(日高)と語った。

 「心が叫びたがってるんだ。」は、7月22日から全国公開。