ポン・ジュノ(Joon-ho Bong)、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)、ジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal) photo : Getty Images

いよいよ現地時間5月17日(水)から開催されるカンヌ国際映画祭。来年以降、Netflixの作品は出品されない可能性が濃厚に。

今年のカンヌ国際映画祭には動画配信サービスNetflixのオリジナル作品が初めて出品され、話題を集めている。ノア・バームバック監督、ダスティン・ホフマンとアダム・サンドラー出演の『The Meyerowitz Stories(原題)』と、ポン・ジュノ監督、ティルダ・スウィントンとジェイク・ギレンホール主演の『Okja(原題)』が今年の出品作品。でもこれらの作品が配信のみで、フランスの映画館で上映されないことに批判の声が上がっていた。

この批判に対して映画祭側は「来年から、コンペティション部門の作品はフランスの映画館で上映しなくてはいけない」というルールを発表。Netflixが配信と同時に映画館で公開すれば問題はないわけだけれど、同社には「配信後、丸3年経過しないと映画館では上映しない」というルールが。今回も映画祭側はNetflixにこれらの映画をフランスの映画館で上映するように依頼したけれど、Netflix側は拒否したと映画祭側は発表している。

NetflixのCEOリード・ヘイスティングスはこの報道をフェイスブックでシェア。「『Okja』はNetflixで6月28日に公開される。映画館チェーンがカンヌ国際映画祭のコンペティション参加を阻もうとするほど素晴らしい映画だ」とコメント、映画祭の対応を皮肉っている。

映画はスクリーンで見るものという伝統を守る動きだと評価する意見がある一方で、動画配信サービスが優れた作品をたくさん生み出している時代に逆行しているという批判も出ている今回の決定。他の映画祭や配信サービスの対応を含め、今後の動きも見守りたい。

text : Yoko Nagasaka