スター・ウォーズシリーズに登場する架空の宇宙戦艦「スター・デストロイヤー」のコストおよび、スター・デストロイヤーによる宇宙艦隊を構築するためのコストをYouTubeチャンネルGeneration Techのアランさんが解説しています。

How Much Would A Star Destroyer Cost? - YouTube

スター・ウォーズシリーズに登場するスター・デストロイヤーは、二等辺三角形のような特徴的な形をした宇宙戦艦です。



提督や総督、さらにはダース・ベイダーや皇帝まで乗り込むことがあるもので、反乱同盟軍にとっては恐怖の象徴のような存在。



そんなスター・デストロイヤーの建造は、架空の企業「クワット・ドライブ・ヤード」が担当しており、そのコストは1億5000万ドル(約170億円)から2億2500万ドル(約255億円)といわれています。



この金額は大体ボーイング787 ドリームライナーの建造費と同じくらいだそうです。



「しかし、スター・デストロイヤーの全長は1600メートルあり、搭乗可能人数はなんと3万7000人以上」とアランさん。



この発言から、ムービー中で語られているスター・デストロイヤーはインペリアル級であることがわかります。



それでは現実世界において世界最大の航空母艦であるニミッツ級航空母艦とスター・デストロイヤーを比べてみます。ニミッツ級航空母艦の全長は333メートルでスター・デストロイヤーよりもサイズはかなり小さいのですが、建造費は45億ドル(約5100億円)とコストは段違い。



人類史上最大の宇宙施設である「国際宇宙ステーション(ISS)」の建造費は推定1500億ドル(約17兆円)で、さらに高額です。



ボーイング787 ドリームライナーよりもニミッツ級航空母艦よりもISSよりも巨大なスター・デストロイヤーですが、なぜこれほどまでに建造費が安くなるのでしょうか。その理由のひとつは「大量生産すると1つあたりの製造費が低くなる」という、規模の経済による影響があります。

これを現実世界に当てはめてみると、ISSは世界に1つしか存在せず、ニミッツ級航空母艦はわずか10隻ほどしか存在しません。



それに対して、銀河帝国はスター・デストロイヤーをなんと2万5000隻も保有しているといわれています。



そして、コストが下がるもうひとつの理由は銀河帝国が戦略的に重要な惑星や星系のいくつかを抑えていたから。これにより、宇宙最大規模の造船所や工場を得た可能性があるというわけ。



銀河帝国は自軍の軍備を拡張するため、軍事施設や造船所などの国有化を自由に進められたとアランさん。



実際、現実世界でも第二次世界大戦時にアメリカは主要産業のいくつかを支配しています。



これと同じように、銀河帝国がデス・スターの建造で資材を得るために多くの採掘業者を国有化しただろう、とアランさんは見ています。



そして、もうひとつの大きなコストである「労働力」について。これは機械化が進んだ世界ということでロボットという労働力が存在しており……



さらには銀河帝国は奴隷制を用いることで、安価に労働力を得ていたとアランさんは推測。銀河帝国に混乱をもたらすような市民を奴隷にすることで、労働力を得ながら街の秩序も保つという一石二鳥な制度になっていた模様。



ここからさらにスター・デストロイヤーの中に注目してみます。例えばスター・デストロイヤーは、72機のTIEファイターを積載可能となっています。



このTIEファイター1機当りのコストは6万ドル(約680万円)から9万ドル(約1020万円)とのこと。



TIEファイターがなぜこれほどまでに安価なのかというと、生命維持システムが簡易なものとなっている可能性があります。これはフライトスーツを着用し、酸素マスクのようなものを装着しなければ操縦できないことからも明らか。また、TIEファイターにはハイパードライブも搭載されていません。



さらに、スター・デストロイヤーには輸送用のシャトルも搭載されています。劇中で度々登場するこのシャトルは防御用のシールドも搭載しており……





セスナ 172と同等のコストだそうです。



というわけで、スター・デストロイヤー1隻当りのコストおよび、積載されているTIEファイターやシャトルのコストも合わせて考えると、2万5000隻ものスター・デストロイヤー艦隊を構築するにはなんと3906兆ドル(44京円)から5859兆ドル(約67京円)になります。



この金額がどのくらいすさまじいかというと、世界全体のGDPは約60兆ドル(約6800兆円)と言われているので、その60〜100倍ということになります。