あっ。来た…。月に1回、コスモポリタンからにじみ出てくる、おりもののような女装の戯言が来たよ〜!(ひどい導入)

さて。今月、コスモポリタンは「グローバル」特集だそうで、編集ガールから「国際恋愛も多いコスモガールのために、遠距離でも彼を惹きつけ続けるテクニックを」というミッションが来ました。

………。何その「グローバル」。ちっさ! 遠距離恋愛で彼をつなぎとめておくテクニックとか、全然グローバルじゃない! あ、いけないいけない。「締め切りブッチしといてえらそうなこと言いやがってクソババア!」って言われてそうな気がする。

うーん。東京と茨城とかなら、まあ小手先の技でなんとかなる面もあるかもしれんけど…。自分で国際恋愛までしておきながら、その継続法を怪しい女装おじさんに託さなきゃならないような女には、そもそも国際恋愛なんて向いてねえわよ! …ってまた身も蓋もない答え。

実はね、一応、アタシも20歳過ぎくらい、そう今の半分の年齢の頃に、彼氏がNYに留学に行っちゃったことがあるの。正確にはぎりぎりNJ(ニュージャージー)州エリアに住んでたみたいだけど、当時のアタシは当然、「彼氏? 今、NYよ…」と、アンニュイな表情で言ってた。でも彼の場合は、まず日本で2年くらい付き合った後だったからね。そしてそもそもアタシはこの連載でバラした通り、NYに彼がいる間も、ジャパンでちょいちょいどこかの馬の骨とヤリ続けてたようなスケベホモだったからね…。とくにストレスもなく、帰ってくるのを待てたわ。

てか、国際恋愛してる皆さんってまとめてるけど、そうなった過程も、付き合い方も求めてるものも、バラバラでしょうけどね。ただ、肉体的には体温も快感も感じられないんだし、オトコ性の欲望で言えばそりゃ限界はあるわよ。中にはバッチリ身持ちの堅いオトコもいるけど、その上セクシーないいオトコでもある可能性はけっこう低いしね。「何もかもをつなぎとめる」って発想は図々しいわ。

人によっては必須条件にもされる「スープが冷めない距離」どころか、腐っちゃうかもしれないくらい離れてんだからね! いろいろ不可能なことだらけ。なのに、お互いを縛ったり落胆するポイントだけは、一般並ってんじゃ、厳しすぎるでしょ。距離という障害がある分、お互いを許し合う余裕も持たないと。

別にオトコの浮気を認めろってだけの話じゃないのよ。たとえば肉体的な接触ができない分、つい寂しさや不安を、明確な愛情ある言葉や表情でフォローしてほしくて求め過ぎてしまう気持ち。時にヒステリックなくらいの感情をぶつけてしまう貴女を、「離れてる分、普通より不安になるよな。ごめんな…」なんて優しい気持ちで受け止められるオトコじゃないと、って意味でもある。これって結局、「物理的な距離」がもたらす疑いや不安に対して、どれだけ自分たちが、「自分や相手を信じているか」ってことに尽きない?

信じているってのは、一方的な盲信じゃないのよ。「たとえ他の女とヤルだけはしたとしても、深く感情を揺さぶれる本拠地はアタシの魂だ!」とかさ。

砂糖菓子みたいな恋愛ファンタジーやきれいごとじゃない、清濁合わせのんだリアルな着地点、「自分の恋愛の肝(きも)」を分かってるか。どれだけ焦点を絞ってるかってことだと思う。物理的にほとんど会えない2人にとっての「恋愛」とは何なのか。ユルフワなレンズじゃ、遠くの彼と自分をつなぐものの意味なんて、一生見えてこないわよ。精度を高めたレンズで彼の芯をとらえて、しっかり照準を合わせるスナイパーになるの。ゴルゴ並の渋い顔で、「私が彼に求めるものは、これだ!」って狙い撃つの! ウララウララ、パッと狙い撃ち!(ゴルゴからリンダへ)

考えてみたらこれ、国際恋愛じゃなくても同じよね。そりゃ肉体的に、目の前でたくさん語り合ったり、触れ合ったり、粘膜の結合をすれば、なんだか人間と人間がつながったような気がするけど、そもそも脳みそが違う別の個体なんだから、「つながれた」って思い込んでるだけなのよ。

国際恋愛なんか目じゃないくらい、ハナから人と人の魂なんか、遠く離れてるんじゃないの? 空に光る星たちみたいに、みんな必死に輝いてるけど、その間には何光年も真っ暗闇が広がってる。それでも健気に、光を放ち合って、意味を与えた線を結び合ってるの。そう思って、暗闇の彼方に目を向ければ、…ああ、彼という光の愛おしさ! …という風に、物理的な距離をスピリチュアルでふっとばしとけー! 宇宙の果てまで想いよ飛んでけ、HAVE A NICE FLIGHT!