肺の中に直にカメラを挿入する「肺カメラ」

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2月初旬、「胸部レントゲン結果に異常が認められますので、再度、レントゲン撮影を受けてください」と書かれた、1月半ばに受けた健康診断の結果が送られてきた。

実は、3年ほど前にも、同様の健康診断結果が送られてきたことがあり、その時は、再度撮影したレントゲン写真に異常がなく、無駄骨の終わったことがある。今回も、3年前と同じなのだろうと思いながらも、忙しい仕事の合間を縫って、レントゲン撮影に向かった。

血液検査では明らかに数値に異変

レントゲン撮影を終えた後、30分ほど待って、医師から説明を受けた。「やはり、胸部に影が見られます。レントゲンでは、それが肺なのか、骨なのかは明確にはわからないので、大きな病院での精密検査をしてください」と言われ、紹介状を受け取った。

20歳前からタバコを吸い始め、30年以上も吸い続けているのだから、肺がんであっても不思議ではないなと思いながら、大手総合病院への予約を取った。

3月初旬、紹介状を持って診察に赴いた。持参したレントゲンを見ながら、専門医は「きっとこの部分の影なんでしょう。レントゲンだけでは、判断が付かないのでCTを取りましょう」ということで、CT撮影を行い、再び診察へ。

CTでの肺の撮影画像を見ると、そこには明らかに何かが写っていた。ただ、「非常に小さいですね。1センチもないし、良性か悪性かも判断が付かないので、とりあえず、血液検査をしましょう。しかし、健康診断のレントゲン写真で、この異常を見つけた先生は、本当に優秀だな〜」と感心することしきりだった。

血液検査の結果は、明らかに数値に異変があり、肺の中にあるものを確認した方がよいということになった。そこで、初めて「肺カメラ」を体験することになる。

胃カメラは3度、大腸カメラも2度ほど経験していたため、カメラに対する抵抗感はなかったものの、医師の説明によると、肺カメラは胃カメラや大腸カメラに比べて、危険度が高いとのこと。そのためか、承諾書に署名をした上で検査に臨む。

鎮痛剤入れる時以外は痛みがない

肺カメラは口からカメラを入れ、気管支を経由して肺の中にカメラを進め、患部を見る。場合によっては、組織の一部を採取して、その腫瘍などが悪性か良性かを判断する。肺にカメラを入れるため、痛みを伴うので麻酔を併用しながら行うことになる。開発された初期には、死亡するケースもあったようだが、「当院では、いまだに事故はありません」と笑顔で言われても、複雑な心境だ。

検査当日は、朝食は軽めにOK。簡単な問診を受け、まずは喉への麻酔から。吸入器で麻酔薬を吸い込むこと10分。その後、喉に直接麻酔薬を噴霧し、いよいよカメラを入れる。点滴により、麻酔薬を落としながら、マウスピースを加えたら、カメラが体内に入ってくる。意識ははっきりしているため、医師の言葉ははっきりと聞こえる。

「痛み止めの鎮痛剤を入れますよ」との声とともに、液体の薬が入ってくる。何しろ、液体を肺に入れるのだから、むせってせき込む。これが苦しい。しかし、薬が効いているようで、肺に痛みはまったくない。30分ほどの検査時間に2度ほど、鎮痛剤を入れたのだが、この時を除けば、痛みはほとんどなく検査は終了した。

麻酔薬・鎮痛剤を使っての検査のため、検査後は最低1時間はベッドで安静。その後に帰宅となるのだが、麻酔の効きやすい人は、検査後もフラフラするようだ。私自身は、30分もすると、麻酔は切れ、喉の痛みが強くなってきた。

検査の副作用として、麻酔が切れると喉に痛みが出て、さらに血痰が出る。また、微熱が続く人もいる。個人差はあるが、長い人では1週間程度続く場合もあるらしい。幸いかな、私の場合、翌日には喉の痛みも血痰も収まり、熱も下がった。

さて、肺カメラ検査の結果だが、後日、検査結果を聞きに行くと、「カメラで見ることはできたが、小さいため、組織を採取することができなかった」とのこと。判定は、良性とも悪性ともわからないということだった。

「CTを使って、経過観察をしましょう。もし、大きくなれば、またカメラを入れ、組織を取るようにしましょう」が結論。

私の病院通いはまだ続く。