16日、韓国メディアによると、韓国の文在寅大統領が特使団を通じて安倍晋三首相に伝達する「日韓慰安婦合意」関連のメッセージに、再交渉要求や合意破棄の内容は含まれないことが分かった。写真は韓国の「戦争と女性の人権博物館」。

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2017年5月16日、韓国・ノーカットニュースによると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が特使団を通じて安倍晋三首相に伝達する「日韓慰安婦合意」関連のメッセージに、再交渉要求や合意破棄の内容は含まれないことが分かった。

韓国政府関係者は15日、慰安婦合意に関し「確実に言えるのは(日本に派遣される特使団が伝達する内容に)合意を破棄し、再交渉しようとの話はないということ」と明らかにした。ただ、文大統領は特使団を通じて、11日に安倍首相との電話会談で「韓国国民の大多数が情緒的に慰安婦合意を受け入れられていないのが現実」と明らかにした点を改めて強調する方針だという。

こうしたメッセージの伝達だけでなく、歴史問題に対する実質的な解決方法を模索するための接触もあるという。特使として派遣される「共に民主党」の文喜相(ムン・ヒサン)議員は今回の訪日中に森喜朗元首相と面会することが分かっている。

また、文大統領が特使団に託す親書には、北朝鮮の核問題に関し「未来志向的な話をしよう」「早期に会おう」などの内容が含まれるという。これについて、同関係者は「首脳会談を意味している」と説明した。

ノーカットニュースは「北朝鮮の挑発行為が続いている状況で再交渉のカードを切れば日韓間の協力が難しくなるため、まずは日本との関係を構築することに重点を置き、歴史問題は長い目で見て慎重にアプローチしようと判断したものとみられる」と分析している。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「朴槿恵(パク・クネ前大統領)の尻ぬぐいは大変だろうな。でも文大統領ならうまく解決してくれると信じている」「日本が強制的に合意したわけでもなく、韓国政府が金をくれれば合意してやると取引をしたんだ。いくら日本を嫌っていてもここで開き直ってはならない。順序を守って対応すべき」「当然では?まずは韓国外相が慰安婦合意の時に何を仕出かしたのかを明らかにし、合意文書を公開するべき。日本と戦うのはその後だ」「就任してすぐ前政府の合意を批判するのはマナー違反」など文大統領の方針を支持するコメントが多く寄せられている。

一方で「数年内に北朝鮮の核問題が解決することはない。すぐに日本の拠出金を返して合意を破棄してほしい」「韓国国民の魂とプライドを踏みにじった合意なのに、ただ時間が経つのを待つつもり?」「前大統領と何も変わらないね」「日本に言いたいことを堂々と言える大統領だと思っていたのに…」など落胆した様子のコメントもみられた。(翻訳・編集/堂本)