昨日(2017年5月15日)午後8時すぎ、東急田園都市線・青葉台駅で、痴漢の疑いをかけられた男性が線路に飛び降り、入ってきた電車にはねられて死亡した。東京都内ではこのところ、痴漢容疑者が線路を走って逃走するケースが続発しているが、ついに死者が出てしまった。

死亡した男性は30代。下り電車で被害を受けたという女性の訴えで、男性2人が取り押さえてホームに出た。女性は男の袖を掴んでいたという。男ははじめ暴れていたが、次第におとなしくなり、駅員に引き渡された。

が、男は突然駅員を振り払って線路に飛び降り、入ってきた電車にはねられた。病院で死亡したという。この事故で、同線は上下線57本が運休。約2万3000人に影響が出た。

司会の羽鳥慎一「この男性が痴漢をしたかどうかはわかっていません。逃げようとした可能性、あるいはホームから落ちた可能性も否定できないと、警察は見ている。ただ最近、痴漢を疑われた男が線路を逃走するケースが相次いでいます」

線路逃走ケースは東京都内で9件

宇賀なつみアナ「今年の3月以降、都内で9件も起きています。うち逮捕されたのは、4月25日のJR埼京線板橋駅だけです」

羽鳥「他はみな逃げている」

これまでの9件はいずれもJR駅で、うち8件が線路を走って逃げている。心理学者は、痴漢はこれを「成功例」と見て、線路を走って逃げられると思っていると指摘している。

宇賀「今回の男性がそれを狙ったかどうかはわからないが、線路に飛び降り亡くなってしまった」

羽鳥「番組では、線路に降りること自体が犯罪だし、危ないと伝えてきたんですが、ついにこういうことになった」

ここでバックに、3月14日に池袋駅から線路を逃げていく男の映像が出た。

玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「これ、捕まっちゃうと、否認しても有罪になっちゃう」

羽鳥「と言われてますね」

玉川「だから、やってないんなら、逃げましょう、みたいな」「僕なんか、混んでる電車に乗るの嫌ですもん。ワナにはめられる可能性があるんじゃないかと思っちゃうから」

羽鳥「笑い話じゃないけど、もうバンザイして乗るしかない」

玉川「他にも同じような仕事をしている人の話を聞くと、やはりバンザイして乗っている」

羽鳥「これは、逃げ得なんですか?」

「逃げるべきではない」と弁護士

菅野朋子(弁護士)は「逃げるべきではない」とフリップを出した。「痴漢は疑われただけでは有罪にならない」とある。「最近は被害者の供述だけで有罪になることは、あまりない。冤罪もあって、変わってきた」という。

否認すると逮捕、拘留される傾向

青木理(ジャーナリスト)「刑事司法の問題もあって、(痴漢を)認めれば在宅調べになるが、否認すると場合によっては逮捕、拘留されて、なかなか釈放されない。『人質司法』というんだけど、日本の警察はそういう傾向が強いことは事実」

菅野「10年前とはかなり違うが......捕まってしまったら、確実に逮捕・拘留されるので、逃げたと」

羽鳥「何よりも、線路に降りることは違法であり危険です」