生理中、腹痛やイライラなどの不快感や食欲増進といった体調の変化に加え、「眠れない」「眠りが浅い」という悩みを抱えている人も多いのでは?

「国立睡眠財団(アメリカ)」が行った2007年の調査によると、1/3もの女性が生理中の不眠を経験しているのだとか。ただでさえツラい生理期間なのだから「夜はぐっすり眠りたいのに!」という声が聞こえてきそう…そこで女性ケア用品の通販会社<Pink Parcel>が睡眠コンサルタントのマリアンヌ・タイラーさんと、認知睡眠療法士のパット・ダックワースさんにインタビュー。

彼女たちが解説した「生理中の不眠が起こる4つの理由」について、コスモポリタン イギリス版からお届けします。

1.コア体温が上昇する

生理中、布団を掛けていられなくなるほどの暑さを感じた経験は? タイラーさんによると「排卵後のコア体温(体の深部の体温)の上昇により"ほてり"を感じることがありますが、これによって睡眠を妨害される場合があります」とのこと。「この症状が見られる場合、まず室温を15〜19度に設定し、いつもよりたくさん水を飲むことを心がけましょう。また寝る前にお風呂に入る(またはシャワーを浴びる)こともオススメです」。お風呂に入ると余計体温が上がるのでは?と疑問に思うかもしれないけど、実はその逆なんだそう。「入浴にはコア体温を下げる効果があるんです」とタイラーさん。

2."痛み"で眠れない

「生理中は腹痛や頭痛、消化不良、吐き気、下痢などを起こしがち。こうした症状が睡眠の妨げになることもあるのです」とタイラーさん。続いてダックワースさんは「まずは不眠の直接的原因となる症状は何なのかを突き止め、出来るだけ生理期間中に発症しないよう努力することが肝心です」とアドバイス。また生理の周期と共に体調、食事内容やストレス度などを記録し、不眠の発生にパターンがあるかどうかを探ることもオススメなのだとか。

3.ホルモンの働きが活発化する

ダックワースさんは「生理中に起る体調不良は、ホルモンレベルに起因することも多いのです」と考察。「エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のレベルは生理周期によって変化します。エストロゲンレベルは排卵時にピークに達し、生理開始と共に低下しますが、眠気を誘発すると言われるプロゲステロンも生理開始前に低下します。この時期に不眠を感じる人は多いようです」。

4.生理の"漏れ"が気になる

無意識に何か気になっていることがあると、安眠できない場合も。「生理の漏れは、経血量だけが原因ではありません。生理ナプキンが厚すぎるためにズレてしまったり、寝相が悪い人も漏れが気になるはずです」とタイラーさんは指摘。「重力に従い血は下に向かって流れていくものですから、ナプキンから漏れてしまうのはよくあることです」。

どうしても就寝時の生理漏れが気になる場合、タンポンを使うことを選択肢の1つに入れてみては? ただし「使用上の注意」に書かれている使用時間を越えないようご注意を。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN UK