眠りが浅い、寝ても疲れが取れないなど睡眠の質が悪い人に、薬を使わずに睡眠の質を上げる方法を紹介します。

睡眠薬を飲むと寝汗で体が冷え、逆効果になることもある

私たち人間は、人生の3分1を眠って過ごすといわれています。そのため、質の高い睡眠がとれるということは幸せな人生にもつながります。逆に睡眠の質が悪いと、精神的不安や思考力の低下を招き、人生の幸福感を下げることにもなりかねません。

眠れない人の中には睡眠薬を服用する人もいますが、睡眠薬を飲むと寝汗をかくので、汗で体が冷えがちに。そのせいで冷え性になってしまい、より眠れなくなるという悪循環に陥ることもあります。薬を使わなくても、睡眠の質を上げる方法をご紹介します。

夜、体の深部体温をしっかり下げることで眠りが訪れる

良質な睡眠には体温、特に脳や内臓など体の中心部の「深部体温」と深い関係があります。深部体温は1日のうちで、日中は高くなり、夜に下がるというリズムを毎日繰り返しています。

良い睡眠を得るためには、このリズムを整え、夜にしっかり深部体温を下げることがポイント。そのためには、寝る前に40度前後のぬるめのお湯に浸かったり、軽めのストレッチをするなどして、まず体の表面の血行をよくし、表面温度を上げます。体の表面温度が上がると、深部体温は反比例して低下。すると、自然な眠気が訪れ、よく眠れるようになるのです。

冷え性の人は、腹部を温めると熟睡できる

深部体温が上下するリズムは、普段の平均体温が36.5度以上でないと整いにくくなります。現代人は、体が冷えて平均体温が35度台の人も増えています。低体温の人は、普段から体を温めることから始めましょう。

眠る前には、湯たんぽやカイロをお腹に当てるのもおすすめです。全身の血行がよくなることで、眠る準備を促すホルモンの分泌が促進されます。さらに、温まるとリラックスできるので、精神的に安心して眠りに入りやすくなります。ただし、そのまま眠ってしまう場合は直接肌に触れないようにして、低温やけどに注意しましょう。また、首を冷やさないよう、スカーフをしてベッドに入ることで、安眠できるようになった例もあります。

寝室の温度や明るさなど、寝る環境を見直すことも大切

また、心地よく眠るためには、睡眠をとるときの環境も重要です。睡眠に最適な温度は15〜26度、湿度は50〜60%とされています。明るすぎたり、騒音のする部屋は脳が興奮して深い眠りは得られません。寝室は暗くし、リラックスできる静かな曲を流したり、好きなアロマオイルをたくなどして、自分なりの心地よい空間を作りましょう。

さらに、寝る前に食べないこともポイント。消化が不十分のまま寝ると、睡眠中も消化器官は働き続けるため、眠りが浅くなるとともに体の疲労回復の妨げにもなります。就寝の3時間前には食事を終わらせておきましょう。

快眠を得られるようになれば、人生が何倍も楽しく過ごせるようになるはずです。ぜひ試してみてください。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと