やはり修正してきた稀勢の里!2日目に初白星

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■稀勢の里の調整能力

 15日、両国国技館で大相撲5月場所の2日目が行われた。初日黒星となった横綱・稀勢の里にとっては負けられない取り組みとなり、ファンも固唾を飲んで横綱の一挙手一投足を見守った。初日は嘉風に力なく敗れてしまった稀勢の里だったが、2日目は落ち着いた相撲を見せ、隠岐の海を下した。

【初日は】5月場所初日、稀勢の里いきなり敗れる

 3月場所から分かるように稀勢の里は調整能力の高さが伺える。3月場所、13日目の日馬富士との対戦後、左肩を怪我をした稀勢の里は土俵下でうずくまり、14日目の出場が危ぶまれた。その14日目、鶴竜相手に、出てきたものの全く力にならない相撲を取り何も出来ずあっけなく敗れてしまった。

 そしてあの伝説の千秋楽、照ノ富士との2連戦。本割だけでなく優勝決定戦にも勝ち、弟弟子の高安だけでなく、館内に来ている多くの人が涙した。その時稀勢の里の強さが如実に現れたのはもちろんのことだが、調整能力の高さが伺えた。14日目の反省を踏まえ、千秋楽で何ができるのかしっかり整理してきた。

 今場所の稀勢の里も同じことが言える。初日で嘉風に負け、まだ肩の怪我が治っていないことが明らかとなった。それでも先場所のようにしっかり調整してきた。横綱となって両国国技館での初勝利にファンは湧いた。

■高安、白鵬も白星

 その他の力士だが、高安が大関・豪栄道に、白鵬が嘉風にそれぞれ勝った。大関昇進がかかっている高安は「大関の器があるか」と言うバロメーターともなる相手だったが、この取り組みでは強さを見せつけた。目安では今場所10勝だが、10勝はあくまで通過点として一番一番しっかり戦ってほしい。一方白鵬の相手は前日に稀勢の里を倒した嘉風。終始離れての取り組みで強さより上手さを見せた取り組みにより嘉風を下した。

 横綱・日馬富士は力を見せつけ前日弟弟子を下した遠藤を撃破し2連勝。横綱・鶴竜は立会い頭から当たって気合を見せたがすかさず叩かれ引き落としで敗れ2連敗。大関・照ノ富士も玉鷲相手に土俵下まで弾き飛ばされ先場所のような集中力を発揮することができず2連敗を喫している。

 技が多彩な小兵力士宇良は土俵際で堪えるとうまく体を入れ替えて輝を押し出し館内を沸かせた。最近元気がなくずるずると番付を落としてしまった妙義龍は突落しで今場所初日を出した。

■2日目の総括

 初日に続き横綱、大関陣が3敗してしまった2日目だが、高安の実力はもはや大関クラスと言っても過言ではないため豪栄道の敗戦は波乱とは言えない。鶴竜、照ノ富士は心配だが、稀勢の里が勝ち徐々に落ち着きを取り戻した感がある。稀勢の里の初日が出たことでホッとしたファンは多いことだろう。

 田子の浦の両力士(稀勢の里と高安)を中心に終盤になると館内の様子がそわそわしてくるのが伺えた2日目。今場所も多くのドラマを生みそうな予感がしてきたと思ったファンは少なくなかったのではないか。まだまだ始まったばかりで優勝争いは神のみぞ知るといったところだが、今場所も面白くなりそうなことだけは予感させられた一日だった。