J1新潟、浦和戦惨敗を経て 呂比須新監督、意欲を語る

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 サッカーJ1・アルビレックス新潟は14日に行われた浦和レッズ戦にて1-6で敗れ、4連敗での8敗目を喫した。18位だった大宮アルディージャが勝利を挙げたため、順位が入れ替わり、一昨年7月以来の最下位に転落。翌15日にはクラブハウスにて呂比須ワグナー新監督が就任記者会見を行い、意気込みを語った。浦和戦を視察した新指揮官の目には大敗したチームの現状はどう映ったのか。

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■今季ワーストの6失点

 歓喜は瞬く間にかき消され、目の前では幾度となく失点シーンだけが繰り返された。

 開始2分での鈴木武蔵の先制点の後、わずか20分で逆転され、前半を終えるまでにさらに3点を失う。後半早々にも6点目を奪われたこの日の戦いは、もはや同カテゴリーの試合とは思えないほどの力の差を見せつけられる内容となった。

 浦和対策としてこの日、センターバックの選手3人をスタメンで起用し変則5バックで挑んだものの殆ど効果は見られることはなく、サイド、そして中央から浦和攻撃陣に易々と崩された。さらにセットプレーで3度ゴールを割られ、また、球際の競り合いや体の寄せでも劣る局面もみられ、苦しみ続ける今季のチーム状態を象徴するような場面が続いた。

 これまでチームの根幹としていた「泥臭さ」を失くした新潟、2015年7月以来の最下位転落はまさに起こるべくして起きた事態といえるかもしれない。そしてこの日の敗戦で残留圏内の15位札幌との勝ち点差は『7』まで広がった。

■チーム再建へ向け

 翌15日の呂比須新監督の会見。

 『点を獲るけど動かない選手、点は獲らないけどよく動く選手、どちらを使うかと言えば、僕は動かなくても点を獲る選手を起用する』 『個性的でも頼もしく結果を残す選手に期待したい』といった、現役時代に数多くのゴールを挙げたフォワードらしく、攻撃に言及する言葉が多く並んだ。

 また今期のリーグ戦の試合をすべて観てきた(VTRなどを通して)感想と、現役時代、新潟との対戦した中での印象を踏まえ、『ディフェンスの強さ、カウンターでの攻撃力を取り戻したい』と、同席した新たにチームに加わるサンドロコーチ共に、再建への意欲をみなぎらせた。

 他にも、浦和戦後、大敗にもブーイングではなく声援を送り続けたサポーターに触れ『サッカーを続けてきてあんなに暖かいサポーターは初めて。皆さんに一生懸命やる姿をみせる。それは約束する』と力強く語っている。

 呂比須監督は16日の練習から指揮を執り、20日の札幌戦が初陣となる。惨敗後のホーム連戦、順位が接近する今季昇格チームを相手に勝ち点奪取が義務付けられる。新指揮官の船出は想像を絶する重圧の中、始まった。