Doctors Me(ドクターズミー)- 【カウパー腺液と妊娠確率】医師が教える正しい避妊法とは?

写真拡大 (全6枚)

ちゃんと避妊していたつもりなのに、妊娠してしまった…そんな話をみなさんも1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

カウパー腺液とよばれる俗にいう我慢汁で、射精しなくても妊娠をする可能性があります。医師に正しい避妊方法などを伺っていきましょう。

カウパー腺液とは


カウパー腺(尿道球腺)


男性の尿道の途中にある豆粒大の器官で、性的興奮を感じると尿道内に粘液を放出します。粘液は透明なアルカリ性の液で、オクラや山芋と似たムチンというネバネバ成分を含んでいます。

性的興奮を感じたとき、射精に先立って分泌されるため、俗に「先走り汁」「我慢汁」とも呼ばれます。また、アルカリ性のカウパー腺液は、酸性に弱い精子を守り、妊娠に都合の良い環境を作る役割もあります。

バルトリン腺


女性では尿道球腺に相当するバルトリン腺という組織があり、やはり性的興奮を感じると粘っこい液を膣に放出し、いわゆる「感じて濡れる」という状態になります。

カウパー腺液やバルトリン腺分泌液は、性交時の膣と陰茎を滑らかにし、摩擦を減らすのに役立ちます。

カウパー腺液での妊娠の可能性


射精しなくても妊娠の可能性が…


例えば、射精する直前に膣から抜くつもりで、コンドームをせずに挿入していて、カウパー腺液が出た時点・射精の前に膣から抜いたと思っていても、実は精液が一部出ていて、妊娠したという状況は考えられるでしょう。

一度目の射精の後に残っていた精子のリスクも…


直前に一度目の射精をしていて、コンドームを装着せずに再度膣に挿入し、カウパー腺液が出た後、二度目の射精の前にコンドームを装着した、というような場合であれば、カウパー腺液に一度目の射精の後に残っていた精子が混ざり、それによる妊娠もあり得るかもしれません。

精子の濃度は低めだけど…


一般的に考えれば、カウパー腺液には妊娠させるに足りる数・濃度の精子が含まれる可能性は非常に低いと考えられますが、膣内射精していないつもりなのに(コンドームはしていなかったが、射精する前に膣から抜いたと思っている)妊娠した、という噂話・体験談はよく聞かれます。

しかし、具体的にどの程度の割合でカウパー腺液での妊娠があり得るのかということは正確に答えられません。産婦人科で妊娠した時の性行為の状況を根掘り葉掘り聞くこともできませんし、もちろんカウパー腺液で妊娠するかどうかの人体実験も不可能だからです。

病院での緊急時の対処法


自分が行った性行為で、本当にカウパー腺液だけが膣に放出されたのか、そこにどの程度の精子が含まれていたのかを知ることは不可能です。膣挿入の最初から最後までコンドームを正しく装着していなければ、妊娠の確率はゼロではありません。

病院でアフターピルを処方される場合、本当に膣内射精してしまったのか、カウパー腺液だけのつもりだが不安なだけなのかを詳しく聞かれることはありませんので、不安であればアフターピルを処方してもらってください。

正しい避妊法


避妊具の選び方


コンドームはサイズの合ったものを選びます。

避妊具の装着タイミング


勃起したらすぐ装着し、挿入の最初から最後まで使用します。抜くときには根元を押さえ、外れて膣内に残ったり液が漏れるのを防止します。

性交後


抜いた後はコンドームの破れがないかを確認します。どんなに気を付けていても、破れたり途中で外れたりという場合があるため、100%の避妊法ではありません。

ピルの服用


ピルの服用など他の方法を併用することで、100%に近付けることができます。アフターピルは性交後でも避妊ができる有効な手段ですが、不正出血が起こったり月経周期が乱れることもあり、普段からピルを内服するほうが確実と言えます。

最後に医師から一言


男性側が「カウパー腺液しか膣内に出していない」というつもりでも、実際に妊娠してしまえば女性のほうが負担になりますので、コンドームの正しい使用や、他の避妊法との組み合わせを行うようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)