日本初のオットー・ネーベル回顧展が渋谷で開催 - シャガール、カンディンスキーらの作品もあわせて紹介

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オットー・ネーベル、日本初の回顧展が、渋谷・東急本店横のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される。期間は2017年10月7日(土)から12月17日(日)まで。なお、2018年4月28日(土)から6月24日(日)まで京都文化博物館へ巡回予定だ。

画家、版画家、さらには著述家などマルチな顔を持つオットー・ネーベル(1892〜1973)。本展は、彼が後半生を過ごしたスイス・ベルンに位置するオットー・ネーベル財団の全面的な協力を得て実現した。彼のバリエーション豊かな作品が一堂に会するだけでなく、クレーやカンディンスキー、シャガールなど同時代の画家たちの作品もあわせて紹介。ネーベルが様々な画風を実験的に取り入れながら独自の様式を確立していく過程に迫る。

好奇心旺盛なネーベルが画家になるまで

ベルリンに生まれ育ち、若き頃から好奇心旺盛だったネーベルは、学生時代は建築を専門に学び、のちに演劇学校にも通っていたという。そんな彼が画家の世界に踏みだす前、人生における大きな出会いがあった。それが、ワイマールにあるバウハウスで一緒になったパウル・クレーとワシリー・カンディンスキーだ。ネーベルは彼らの作品から多大な影響を受け、生涯にわたる友情を育むこととなる。

ネーベルは1919年、画家になろうと決意。きっかけとなったのはフランツ・マルクの展覧会だった。大胆なタッチと鮮やかな色彩で当時人気を博していた彼の絵は、ネーベルの心も射止めた。「子供の魂から生み出された」とネーベルが語る色彩豊かな明るい作品の数々は、マルク、そして同時期に活躍したシャガールからインスピレーションを受けたものだ。

多様性に溢れるネーベルの作品

画家として活動をスタートした彼の作品は、多様性にあふれていた。そんな中、イタリアへの旅は彼を大いに魅了し、各都市での色と形の探究成果はスケッチブック『イタリアのカラー・アトラス(色彩地図帳)』に美しくまとめられた。

また、学生時代に学んだ建築分野を活かした作品も作成しており、都市の建築物の構成を単純化された立方体や結晶体の形にあてはめ、色彩のコントラストを用いた絵画も発表している。

そして後半生は、自身の挑戦をオーケストラの指揮者になぞらえた音楽を感じさせる絵画を目指していく。敬愛するカンディンスキーのように現実にある物体を再現するのではなく、抽象的な物体を捉える絵画を描いた。それらの作品の名前には、《ドッピオ・モヴィメント(二倍の速さで)》という風に音楽用語を使用し、さらに絵画自体からもリズムを感じられるように構成されている。

とりわけ1933年にドイツを離れた後、彼の作品世界はさらに広まっていった。1962年に訪れた中東のイメージを取り入れながら造形的、色彩的な探究によって制作へと臨んだ。

《明るい黄色の出来事》《叙情的な答え》といった色と形だけで自立した作品は、豊かな精神性に満ち溢れ、色と形の冒険を生涯追い求めたネーベルの代表作として、愛されている。

【開催概要】
「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」
開催期間:2017年10月7日(土)〜12月17日(日)
※10月17日(火)、11月14日(火)のみ休館。
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1
問い合わせ先:ハローダイヤル 03-5777-8600
チケット情報:一般 1,500(1,300)円、大学・高校生 1,000(800)円、中学・小学生 700(500)円
※()は前売り、20名様以上の団体料金。団体の場合は電話での事前予約(03-3477-9413)。
※学生券購入の場合は、学生証の提示要。(小学生は除く)
※障害者手帳の提示で割引料金あり。詳細は窓口で。
※会期中一部、展示替えを行う。

■巡回予定
京都文化博物館
期間:2018年4月28日(土)〜6月24日(日)


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