Googleは21日、Android OSを搭載している端末によってアップデート時期が異なる問題を解決するプロジェクト「Project Treble」を発表しました。

新たなAndroid OSが実装されるまでには時間がかかる

iOSと異なり、Android OSはGoogleから新バージョンが正式リリースされても、ただちにすべてのAndroid端末でアップデートを適用できるというわけではありません。
 
もちろん、GoogleのスマートフォンであるNexusやPixelは例外ですが、他のスマートフォンベンダーの端末は、アップデートに対応するまでに6カ月かかるというものも珍しくありません。そして、その頃には、さらに新たなAndroid OSバージョンが登場してしまっているという具合です。
 
これはひとえに、各スマートフォンベンダーが、Android OSのアップデートを自社のスマートフォンに適用する過程で、ドライバやパワーマネジメントが正常に動作するよう、Qualcommなどのチップベンダー側の修正を待つというステップを必要とするからです。
 
事実、Androidのバージョン別シェア(2017年5月2日現在)では、2014年に登場したLollipopのシェアが32.0%で最多、最新版である2016年8月公開のNougatは7.1%という現実が、このプロセスの煩雑さとスマートフォンベンダーの及び腰ぶりを物語っています。
 

Androidのバージョン別シェア (2017年5月2日現在)

役割を細分化することで問題を解決

そこで新たにGoogleが発表したのが、「Project Treble」です。これはアーキテクチャを細分化することで、スマートフォンベンダー側が、これまでのようにチップベンダー側の修正を待たなくともフレームワークをアップデートできるというものです。
 

 
現時点で言及されてはいないものの、理論上では、スマートフォンベンダーはチップベンダーの対応を待たずに、カスタムスキンの変更やOEMアプリの追加、マルチウィンドウなどの新機能追加を行うことができるようにもなりそうです。
 

 
ただ、この機能はリリース前のAndroid O(もしくはそれ以降のOS)で計画されているものであり、古いデバイスにまで適用されるということはなさそうですし、以前よりはスマートフォンベンダーがアップデートを行う「動機」は高まったものの、それでも依然としてアップデートに伴うコストが嫌気されることに変わりはありません。

 
 
Source:Google, ArsTechnica,9to5Google
Photo:Google

(kihachi)