ロードバイクのメンテナンスの基礎知識を伝授するコーナー。今回は、「ブレーキシューの調整」についてレクチャーしていきます。安全の要であるブレーキで、最も重要なパーツがブレーキシューです。この調整ひとつで、ブレーキングは大きく変わります。しっかり覚えておきましょう。

 

【使用する工具】

アーレンキー

ドライバー

 

【下がりすぎたシュー】

キャリパーブレーキの性能はきわめて高く、走行時の安全性に大きく貢献している。しかし、ブレーキシューの調整ひとつで、その性能は十分に発揮できなくなってしまう。

 

1.以下の写真は間違った例。シューの位置が悪いと、当然ブレーキは利かなくなる。このようにシューが半分しかリムに当たっていない状態では、最悪の場合、リムやタイヤの破損につながる。

 

【適正な位置のシュー】

2.しっかりリムに当たるこのような位置が適正。ずれている場合は、リムの中心部に当たるようにセットし直す必要がある。

 

【位置を確かめながら調整】

まず、ブレーキシューの位置がずれれば、その分ブレーキの利きが悪くなる。ブレーキシューホルダーのネジを緩め、シューがリムの中心部にしっかりと当たるように調整しよう。

 

3.シューがずれている場合は、位置を確かめながら調整を行う必要がある。

 

【シューの構成パーツ】

4.ブレーキシューはこれらの部品で構成されている。小さな部品が多いので、なくさないように注意する。

 

【左右のクリアランスが不均等】

シューとリムのクリアランスも見落とせない。左右のクリアランスに偏りがあるようであれば、ブレーキが片利きになってしまう。これは、ブレーキアーチにあるセンタリング調整ボルトを回しながら、左右のバランスを調整しよう。

 

5.以下の写真は間違った例。シューとリムの間のクリアランス(ブレーキシューとリムの隙間)が不均等になっていると、ブレーキがかかりっぱなしになることも。

 

【シューが傾いている】

6.以下の写真は間違った例。クリアランスが均等でないのと同様に、シューが傾いているとブレーキがしっかりとかからない。

 

【適正な位置のシュー】

7.リムに対して、左右のブレーキシューのクリアランスや傾きが均等な状態が適正。

 

【こちらもチェック】

カンパニョーロのスケルトンブレーキ

剛性と軽量化を追求し、余計なものを排除して生まれたのがスケルトンブレーキ。強度、パワー、機能性、制動トルクなども申し分ない。パワフルさはそのままに、ホイールロックしにくいブレーキ操作を実現するために、前後の設計を独立させたのも大きな特徴といえる。

↑軽量なうえに剛性が高く、フォルムが美しい

 

↑グリップ面の広いカンパニョーロのエルゴパワー

 

ブレーキレバーのストローク

ブレーキレバーのストローク量は、シマノでは、写真のようなスペーサーをブレーキレバーに噛ませることでも調整可能。手の小さな女性など、通常のセッティングでブレーキレバーが握りにくい場合に使用すると良いだろう。

↑ブレーキレバーを引いてスペーサーを間に入れる