写真提供:マイナビニュース

写真拡大

東京ビッグサイトにて5月10日から12日にわたり開催された「2017 Japan IT Week 春」。その会場内で、筆者の琴線に触れたブース、展示された技術やデバイス、サービスやソリューションをピックアップしてお伝えしていこう。今回ピックアップしたのは、NTTドコモブースに展示されていた「AIインフォテイメントサービス」だ。

筆者が面白いと感じた「AIインフォテイメントサービス」は、「自然対話」「行動先読み」「高度情報検索」という3つの特徴的な技術によってサービスを実現するというものだ。まず「自然対話」では、「しゃべってコンシェル」等のモバイルサービスで培った自然対話技術を用いてすべての操作を対話で行うことが可能になる。また、対話を重ねることでユーザーの趣味嗜好を学習していくという。

そしてこの「AIインフォテイメントサービス」の鍵を握る「行動先読み」は、行動履歴やスケジューラーなどと連携し、行動をAIで先読みすることにより目的地の推測や渋滞回避などでユーザーをサポートしてくれる。説明員の方の話によれば、例えばスケジューラーの情報からこれから向かう場所を推測し、自動車に乗車した際に自動的にカーナビゲーションシステムの目的地設定を渋滞情報などの周辺情報を加味しながら行い、ユーザーの相棒やパートナーと呼べる“パーソナルエージェント”として機能してくれる未来もそう遠くないそう。

「しゃべってコンシェル」の「ひつじのしつじくん」や「メイドのメイちゃん」らが、スマートフォンという枠を飛び越えて自動車という空間でも身の回りのお世話をしてくれる、手助けしてくれるというイメージだろうか。そして「高度情報検索」は、SNSなどのビッグデータをAIで解析し、人気施設の検索や話題のイベント情報を自動抽出、ユーザーに提案してくれるというもの。もちろん、天気や災害、施設・交通情報、ニュースコンテンツといった各種コンテンツ情報も「高度情報検索」で活用することが可能なため、幅広い情報のなかからユーザーに最適な情報を例示することが可能となる。

今回の「2017 Japan IT Week春」の会場では、自動車というパーソナル空間での「AIインフォテイメントサービス」の提案だったが、NTTドコモが考える“パーソナルエージェント”というサービスの概念は、あらゆる場所、あらゆるモノで活きてくるのではないだろうか?

普段から身につける、持ち歩いている時計やスマホでAIによって進化したパーソナルエージェントが実現すれば、自分と常にともにあるものが、自分の趣味嗜好を理解し、自然な言葉で対話することができる未来が訪れる。話しかけたり数多くの検索を行うことで、パーソナルエージェントとの関係を構築していくという過程は、単にモノへの思い入れが醸成されるだけではなくデバイスとの“絆”を育んでいくことだろう。

(渡部仁)