水谷豊

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水谷豊が初めてメガホンをとった映画『TAP -THE LAST SHOW-』のプレミアムイベントが5月14日、表参道ヒルズで行われ、水谷をはじめ、北乃きい、岸部一徳、六平直政、前田美波里、ダンサー役の清水夏生、西川大貴、HAMACHI、太田彩乃、佐藤瑞季、さな、NON、nana、KENICHIが出席した。水谷は「構想40年、長い間思い続け、途中何度も諦めかけた。もう手に届かない夢だと思っていたら、この年になって手が届きました」と感無量な表情を浮かべていた。

『TAP -THE LAST SHOW-』プレミアムイベント、その他の写真

本作は、俳優の水谷が、監督と主演をつとめたオリジナルストーリー。タップダンスをテーマに、ショウビズ界の光と影、成功と挫折を描いた人間物語だ。水谷は、繁栄を極めたが、現在は客足の遠のいた劇場のラスト公演のために、若手を指導し、素晴らしいショーを演出しようと奮闘する元・天才タップダンサーを好演している。

俳優と監督という2つの顔を持って本イベントに登場した水谷は「普段は俳優としてしか、こういう舞台に立ったことがなかったので、監督の役をやっている俳優の気分です」と率直な感想を述べたが、構想40年をかけて完成した映画について「若い頃、ブロードウェイでタップのショーを見たとき、涙が止まらなく別世界に行った気持ちになれた。そういう思いによって突き動かされた思いで作った映画です」と語ると、北乃も「水谷監督が仰っているように、間近でタップを見ていると涙が出てくるんです。撮影中も、ワンカットワンカットスタッフさんも拍手し涙を流していました。こんな現場は初めてでした」と本作が特別なものであったことを強調する。

長年、水谷と交流のあるベテラン俳優の岸部は「若い俳優へのディレクションや演出がとても明確でしたね」と初監督の手腕を賞賛すると、六平も「スタッフと水谷監督の絆を感じた素晴らしいチームワークでした」と撮影を振り返っていた。

本作に「思い続けることの大切さを教えてもらった」という水谷。「20代前半にこの映画の構想を思いついたときには、誰も興味を持ってくれなかった。30代、40代にもチャレンジしたけれど、叶わなかった。50代は諦めてなにもしなかった。そして60代、お茶のみ話でプロデューサーに話したら、興味を持ってくれ、こうして映画が完成しました」とこの40年を振り返ると「でも今の年だからこそ良かったこともあるんです。40代で映画化できていたら、僕がダンサーの役をやっていたと思う。そうしたらこんな素晴らしいショーにはならなかったよ」とちゃめっけたっぷりに語っていた。

『TAP -THE LAST SHOW-』は6月17日より全国公開となる。
(text&photo:磯部正和)