オーストリアの中道右派・国民党の新党首に選ばれ、記者会見するセバスティアン・クルツ外相(2017年5月14日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】オーストリアの連立与党である中道右派の国民党は14日、セバスティアン・クルツ(Sebastian Kurz)外相(30)を新党首に選んだ。クルツ氏は今年秋に解散総選挙に打って出る意向を示した。世論調査で高い支持率を誇る極右の自由党が躍進する可能性もある。

 オーストリアではクリスティアン・ケルン(Christian Kern)首相率いる中道左派の社会民主党と国民党が大連立を組み、2018年末まで政権を担うことになっていた。しかし、両党は景気てこ入れに向けた改革策で数か月にわたって折り合えず、国民党のラインホルト・ミッテルレーナー(Reinhold Mitterlehner)党首(副首相)は10日、党首を辞任していた。

 クルツ氏は全会一致で新党首に指名された後、連立政権をいったん解消する考えを表明。15日にケルン首相および大統領と会い、「夏の後に」前倒し総選挙を実施するべく議会に合同で動議を提出すると明らかにした。

 世論調査では極右ポピュリスト政党の自由党に勢いがあり、社会民主党や国民党と連立を組むシナリオが想定されるほか、連立を主導する可能性もある。昨年の大統領選の決選投票では、自由党のノルベルト・ホーファー(Norbert Hofer)氏が敗れはしたものの接戦を演じた。

 欧州では今年、オランダ、フランスに続いて6月に英国、9月にドイツで選挙が予定されている。オーストリアでも前倒し総選挙となれば、緊迫した展開が予想される選挙がさらに増えることになる。
【翻訳編集】AFPBB News