ドローンからのスカイダイビング・WWDC 2017で10.5型iPad発表?・MP3特許保護が終了#egjp 週末版80

拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお伝えします。今回は「ドローンからのスカイダイビング」「10.5インチiPadがWWDC 2017で発表?」「MP3の特許保護期間が終了」などをまとめました。

インテル、Itaniumプロセッサー最終モデルを出荷


インテルが、IA-64マイクロアーキテクチャ採用する64ビットプロセッサーItaniumシリーズの最新モデル、Itanium 9700(コード名Kittson)の出荷を開始しました。Kittsonの後継プロセッサーは計画がないため、これが事実上最終モデルとなる見込みです。

Itaniumは64bitプロセッサーとして先行していたSPARCやPOWERを追撃すべく開発されたCPU。x86命令セットとの互換性を捨てることで、将来的な成長の伸びしろを確保しようとしていました。ところがItaniumは先行するプロセッサーの牙城を突き崩せず、一方で低価格サーバー向けにx86との互換性を保ちつつ64bit対応したIntel 64(AMD64)を採用するXeonにも足元を脅かされる始末。2010〜2011年にかけてマイクロソフトとオラクルが相次いでIA-64対応のソフト開発を終了しています。

インテルはかつて高性能コンピューターすべてを支配しようとしていました。しかし、ここ数年のインテルは、ドローンや自動運転といった新しい分野への進出に力を注いでいます。

[Image : Reuters]

[Source : PCWorld]

ドローンを使った初のスカイダイビング


ラトビアのドローンメーカーAeronesが、大型ドローンで人を上空まで吊り上げ、パラシュート降下させました。これは世界初のドローンからのスカイダイビングとのこと。

Aeronesは2016年にドローンでスノーボーダーを引っ張る動画で知られるメーカー。日本のテレビ番組で取り上げられたこともあります。

スカイダイビングの模様を紹介する動画では、まず電波塔のような鉄塔上からドローンで離陸したスカイダイバーが、高度330m前後まで上昇しました。そして、手を離して飛び降りた直後にパラシュートを開き、あとはそのまま降下、あっけなく着地しました。

迫力は欠ける動画だったものの、Aeronesはこのような動画で災害救助や消防活動へのドロン活用を提案しています。
[Source : YouTube]

アップル、ダークデータ解析企業Lattice Dataを2億ドルで買収


アップルが複雑かつ構造的でない未解析データ、いわゆるダークデータをAIによる推測を利用して意味のあるデータにする技術を開発する企業Lattice Dataを買収しました。買収額は2億ドル(約227億円)とされます。

Lattice Dataという聞きなれない名の企業は、2015年にスタンフォード大学が開発したダークデータ解析技術DeepDiveを商用化する目的で設立されました。アップルがただ蓄積されていくだけの雑多なデータの山から有用な情報を掘り出す技術DeepDiveを活用すれば、たとえばSiriの知能が飛躍的に向上することが考えられます。

アップルにはSiri搭載のスピーカー製品をWWDCで発表するというウワサが出ています。もちろん、すぐにDeepDive技術をSiriに搭載できるわけではありませんが、いずれはAmazon EchoやGoogle Homeなどに対するアドバンテージとなるかもしれません。

[Source : TechCrunch]

10.5インチiPadがWWDC 2017で発表?


KGIのアナリストMing-Chi Kuo氏が、6月5日のアップル開発者会議WWDC 2017にて、アップルが10.5インチのiPadを発表するとの予測をしています。このiPadの特徴はこの秋に発表されると言われるiPhoneと同じ狭額縁デザインを採用し、9.7インチのiPadとほぼ同じ大きさで10.5インチのスクリーンを搭載すると考えられます。

一方で、CPUに関してはA10Xを搭載するという噂もあるものの確定的ではないとのこと。Ming-Chi Kuo氏は以前に9.7インチおよび12.9インチのiPad Proも新モデルが出ると主張していたため、10.5インチの新しいiPadはそれらの中間的位置づけになるのかもしれません。

ただ、アップルが最も売りたい新型iPhone発表の数か月前にそのデザインのヒントとなるiPadを本当に出すのかは気になるところです。

[Image : Michael Short/Bloomberg via Getty Images]
[Source : 9to5Mac]

MP3の特許保護期間が終了


MP3のライセンスプログラムを継続してきた独Fraunhofer IISが、特許保護期間が終了したことを受けてライセンスプログラムを終了、今後はすでに音楽ダウンロード販売や動画配信で主流となりつつあるAACを利用するよう呼びかけています。

MP3は90年代に独フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルクで開発され、そこにFraunhofer IISが加わる格好で標準化されました。MP3はCDの音楽データを約1/10にまで圧縮できることから、インターネット時代の到来とともに爆発的に利用者が増加、同時にインターネット上にCDをリッピングした音源が出回り、NapsterなどのP2Pファイル共有ソフトの登場で音楽CDの売り上げに深刻な打撃を与えました。

なお、MP3のライセンスプログラムが終了したからといってMP3ファイルフォーマットが使えなくなるわけではありません。むしろ誰でも自由にMP3を利用できるようになったわけで、たとえばフリーソフトウェアしかパッケージに含まないLinuxディストリビューションなどは最初からMP3サポートを取り入れられるようになります。

[Image : EMPICS Entertainment]
[Source : Fraunhofer IIS]