ドイツのキリスト教民主同盟(CDU)を率いるアンゲラ・メルケル首相(右、2017年2月14日撮影)と、社会民主党(SPD)のマルティン・シュルツ党首(左、2017年1月25日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドイツ最大の人口を抱えるノルトライン・ウェストファーレン(North Rhine-Westphalia)州で14日、議会選挙の投票が行われ、開票の初期段階で、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相率いる中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)が、ライバルの中道左派の社会民主党(SPD)に勝利する見通しとなった。4か月後に総選挙を控えている同国で、CDUがSPDに壊滅的な打撃を与えた格好だ。

 開票初期の結果によると、CDUが34.3%を獲得し、数十年にわたりSPDの牙城だったこの広大な工業地帯を手中に収めるとみられる。

 マルティン・シュルツ(Martin Schulz)党首が率いるSPDは、2012年に獲得した39.1%から大幅に落ち込み、同州での得票率では過去最低の30.6%にとどまる見通しで、9月の総選挙を前に、自信を大きく失墜させる事態となった。

 同国最大の発行部数を誇る日刊紙ビルト(Bild)は、「州選挙での明らかな失策続きで、SPDが9月の総選挙で勝利するのは極めて難しくなる」と指摘。独誌シュピーゲル(Spiegel)電子版も、「シュルツ氏は今や奇跡を必要としている」と伝えた。

 有権者の5分の1に当たる1310万人を抱える同州での選挙には、毎回注目が集まる。特に今回は総選挙前の最後の地方議会選であり、全国規模でCDUがSDPに対し約10ポイント広げているリードを縮められるかどうかに直接影響するため、さらに注視されていた。
【翻訳編集】AFPBB News