試合後にはサポーターと大勝を喜び合った。しかし、近藤(写真中央)は冷静に試合を振り返る。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[J2 13節]千葉5-0長崎/5月13日/フクアリ
 
 6分にCKの流れから船山貴之が先制点を奪うと、その後も攻撃の手を緩めずに千葉は胸のすく快勝を収めた。リーグ戦で5ゴール以上を決めて勝利したのは、2013年10月の熊本戦(6-0)以来、約3年半ぶり。ちなみに清武功暉がハットトリックを達成したが、こちらも同じ熊本戦でのケンペス以来となる。サポーターにとっては久々の歓喜のゲームとなったわけだ。
 
 4-3-3でスタートしたこの日は、ウイングの清武、船山、CFの指宿洋史を軸に長崎を攻め立てた。さらに前線の3人にインサイドハーフのアランダ、高橋壱晟らが絡み、時にはアンカーの佐藤勇人までもゴール前に顔を出し、波状攻撃を仕掛けた。長崎戦のみを見れば、フアン・エスナイデル監督が掲げる攻撃サッカーはこれかと、衝撃を受けた人も少なくないのではないだろうか。
 
 ただし、「狙いとする守備ができなかった」と、敵将の高木琢也監督が語ったように、長崎の拙いパフォーマンスに助けられた点も留意しなくてはいけない。さらにDFリーダーの近藤直也は、長崎戦を前に選手同士でミーティングを開いたことを明かしつつ、次のように試合を振り返った。
 
「今日は出来すぎ。今までの試合はボールを支配しながらゴールを奪えないなかで、今日は逆にそれが全部入った。ただ、これを継続しなくてはいけない。単発で終わったら意味がない」
 
 この日は早い時間に先制点を奪え、嵩にかかって攻めることができた。しかし、近藤が言うように、ここまですべてが上手くはまるゲームも珍しいだろう。攻めながら高いラインの裏を狙われ、失点する場面は今季、何度もある。
 
 確かに攻撃的なサッカーは、胸躍るものがある。長崎戦をキッカケに上位陣に割って入れれば最高である。船山、清武、指宿らに加え、ラリベイ、ホルヘ・サリーナスとひと癖もふた癖もある助っ人もまだ控えている。
 
 多くのタレントを指揮官が上手く使いこなし、攻め勝つサッカーを披露できれば――。青写真は広がるが、ここまでの戦いを見る限り、そう簡単に行かないことも理解しておくべきだろう。ただし、チームとして、予想を超える成長を見せられれば、念願のJ1昇格へ近づけるのかもしれない。今は慢心せず、一歩一歩進んでいくしかない。
 
【千葉 5-0 長崎 PHOTO】清武、自身J初のハットトリック達成!千葉が長崎に快勝!

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)