東京メトロ有楽町線、副都心線ユーザーを悩ませる問題の1つが、「千川〜小竹向原間、携帯電話不通問題」だ。2016年9月にもJタウンネットではこの問題について取り上げており、その際には東京メトロから2016年度中には使えるようになるよう整備を進めている、という旨の回答を頂いた。

しかし、同線のユーザーならご存知の通り、未だにこの区間では携帯電話は繋がらない。整備の状況はどうなっているのだろうか―――。

「機器の設置開始は8月下旬を予定」


大事な電波が...

そもそも、この区間で電波が通じなくなるのは、複数の路線が立体交差できるように連絡線を作る工事をしているためであった。

千川〜小竹向原間には、直通運転も含めると西武池袋線、西武有楽町線、東武東上線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線、そして有楽町線、副都心線が複雑に乗り入れて平面交差していた。そのため、ダイヤが乱れて運行タイミングがかぶると、片方は一時停止して通過待ちしなくてはいけなかったのだ。


東京メトロのプレスリリースより

この工事は2016年2月に完了し、連絡線は上り下りともに開通したのだが、携帯電話が使えないという状況は変わらない。

Jタウンネットは17年5月、東京メトロに改めて問い合わせたところ、作業が遅れているとし、

「機器の設置開始は8月下旬を予定していて、2017年度中には作業を終える予定です」

との回答があった。涼しくなってくるころには快適なスマホライフがやってきそうだ。