長崎戦で今季初先発を果たした岡野。堂々のパフォーマンスを見せた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[J2 13節]千葉5-0長崎/5月13日/フクアリ
 
 長崎を相手に大勝を収めた試合で、楽しみな若手が今季初スタメンを飾った。それはユースから昇格して2年目のCB岡野洵だ。
 
 2014年に16歳ながら2種登録選手となった俊英は、プロ1年目の昨季は終盤にチャンスを掴み、最終節までの6試合で連続スタメンを飾った。
 
 しかし、フアン・エスナイデル監督が就任した今季は「監督になかなか良いアピールができなかった」と、ベンチにすら入れない日々が続いた。もっとも、元来スピードには定評があり、球際の競り合いでも決して負けないその特長は、“ハイライン・ハイプレス戦術”を採用し、“闘うこと”を選手たちに求める指揮官のサッカーと相性は悪くないはずだった。そして、前節、若狭大志が退場処分を受け、出場停止になったことで、ようやく出場機会が回ってきたのだ。
 
 果たして、長崎戦ではその能力を如何なく発揮した。相手のスペイン人CFファンマに決して競り負けず、カウンターを狙われた際には俊足を生かしてピンチを未然に防いだ。必死にプレーを続け、「公式戦は久しぶり。練習試合でも90分出たのは2、3か月前」という背景も重なって、76分には足を攣って途中交代したが、十分なアピールになったはずだ。
 
「スピードのあるプレーと、身体を張れるところは自分の長所。それは去年の試合でもできていたし、今日の試合でもできた。今後も思う存分にやっていきたい」。本人も確かな自信を口にする。
 
 ちなみに19歳の若者は、プロ初出場を果たした昨季の松本戦後には、5月末から韓国で開催されるU-20ワールドカップへの出場を目標に掲げていた。しかし、その夢は叶わず。「近い目標として視野に入れていましたし、いつでもメンバーに入ってやろうという気持ちはありました。でも、今年はなかなかクラブで結果を出せなかった。でも、今度は(東京)オリンピックに出られるように、努力を続けていきたい」と、新たな目標を口にする。
 
 チームにはキャプテンの近藤直也を始め、若狭大志、西野貴治、大久保裕樹、多々良敦斗、イ・ジュヨンら、CBのライバルは多い。ただし、ポテンシャルは随一である。長崎戦を境に“千葉のホープ”が力強く羽ばたくか。クラブの未来を担う存在として大いに注目したい。
 
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取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)