中国政府・国家発展改革委員会(発改委)は12日、鉄鋼業と石炭産業のいわゆる「ゾンビ企業」を整理することで、業界における生産過剰を抑えるよう全国の地方政府や国有中央企業に指示した。資料写真。

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中国政府・国家発展改革委員会(発改委)は12日、鉄鋼業と石炭産業のいわゆる「ゾンビ企業」を整理することで、業界における生産過剰を抑えるよう全国の地方政府や国有中央企業に指示した。

李克強首相が主宰した10日の国務院常務会では旧式で生産効率の悪い鉄鋼関連施設を生産量ですでに17年通年目標の63.4%である3170万トン分、石炭関連施設を同46%の6897トン分整理したとの報告があったが、発改委は、通年目標以上の成果を出すよう求めた。

発改委はさらに、鉄鋼業と石炭産業において「長期にわたり生産を停止している、毎年赤字を出している、資本が債務にとどかない、生き残り能力や発展の潜在力のない『ゾンビ企業』」に対して「(業界からの)退出、閉鎖と生産、再編を加速させよ」と、国務院常務会の発表では見られなかった「ゾンビ企業」の名称を繰り返し用いて強く迫った。

発改委は、事業をやめさせる対象として「400立方メートル以下の溶鉱炉(『銑鉄生産企業の規範条件』に合致する場合を除く)」などの具体的条件を示して、厳格に処置することを求めた。石炭作業については、安全性が低く安全性向上が望めないことも、整理の基準とするよう求めた。

中国政府は、生産効率や安全性、さらに環境への負荷を重視して、基準を満たすことのできない企業活動を排除することで、生産過剰を解消すると同時に産業構造を底上げすることを図っている。しかし中国では、いったんは操業を停止しても当局の監視が緩むと活動を再開する企業が多い。

国務院常務会と発改委のいずれもが、「解決済みの生産能力過剰が、『火の消えた灰が再び燃え出す』ことを断固として防止せよ」と、厳しい監視を継続するよう指示した。

なお、「ゾンビ企業」の「ゾンビ」の部分の中国語原語は「●屍(ジアンシー)」(●はがつへん(歹)、に「疆」のつくり)で、人を襲う妖怪になり果てた死体を意味する。日本では広東語音に近い「キョンシー」として知られるようになった。したがって「●屍企業」を直訳すれば「キョンシー企業」となる。(翻訳・編集/入越)