桐生祥秀【写真:Getty Images】

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男子100M、失格2人の乱戦…桐生は2回目でフライング、サニブラウンは5着

 陸上のダイヤモンドリーグ上海大会は13日、日本勢3人が出場した男子100メートルでケンブリッジ飛鳥が10秒19(追い風0.1メートル)で最上位の4着。サニブラウン・ハキームは10秒22で5着。桐生祥秀はフライングで失格となった。優勝は10秒09のス・ビンチャン(中国)だった。

 日本の3選手以外6人が自己ベスト9秒台というハイレベルなメンバーで行われたレース。まさかの展開が待っていた。第8レーンの選手のフライングで仕切り直しで2度目の号砲、桐生のスタートがわずかに速くフライングとなった。不満そうな顔を浮かべながら退いた。

 これにより、2度にわたって集中力の持続を求められ、さらに第9レーンのケンブリッジは第7、8レーンが不在となり、隣の選手が不在という難しい条件に。サニブラウンとともに挑んだ10秒切りは、またしても叶わなかった。

 日本男子陸上界では、伊東浩司が98年に10秒00をマーク。以来、朝原宣治(10秒02)、末続慎吾、山縣亮太(10秒03)ら、幾多の名スプリンターが10秒の壁に跳ね返されてきた。悲願は持ち越しとなった。

【男子100メートル日本歴代10傑】

<1>10秒00 伊東浩司(富士通)98年 +1.9

<2>10秒01 桐生祥秀(洛南高)13年 +0.9

<2>10秒01 桐生祥秀(東洋大)16年 +1.8

<4>10秒02 朝原宣治(大阪ガス)01年 +2.0

<5>10秒03 末続慎吾(ミズノ)03年 +1.8

<5>10秒03 山縣亮太(セイコーHD)16年 +0.5

<7>10秒04 桐生祥秀(東洋大)17年 +1.4

<7>10秒04 桐生祥秀(東洋大)17年 -0.3

<9>10秒05 朝原宣治(大阪ガス)02年 +1.4

<9>10秒05 桐生祥秀(東洋大)14年 +1.6

<9>10秒05 山縣亮太(セイコーHD)16年 +0.2

【注】所属は当時。+は追い風、-は向かい風