コメ兵は子会社のKOMEHYO HONG KONGが、北京漢美嘉誠と中国北京市に合併会社を設立することを発表した。北京市に拠点を持つ北京漢美嘉誠をパートナーに、ブランド消費量で世界を牽引する中国市場への進出を目指す。

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 北京漢美嘉誠は北京市内で50店舗を有する大手質屋「華夏」の主要株主として企業管理、投資管理を行っている。「華夏」はブランド消費が多い中国国内にて宝石貴金属、ブランド品の買取、販売を中心に順調に成長。路面店に限らずショッピングセンター等への出店も加速させ、北京市内を中心に強力な基盤を持っている。コメ兵としては「華夏」との協力体制のもと、日本で培ったリユースのビジネスモデルを中国市場で展開する狙いがある。

 コメ兵が12日に発表した2017年3月期の連結決算は売上高前期比13%減の401億円、純利益は79%減の3億5500万円だった。18年3月期の売上高は前期比7%増の428億円、純利益7億5000万円を見込んでいる。中国政府の関税強化策、中国の富裕層を中心とした爆買の一巡を背景にインバウンド消費が減退、訪日外国人に人気の時計や宝飾品など苦戦を強いられた。国内消費の停滞も響き、7月までに全店舗2割の閉店計画を発表済みである。

 今後は5万〜15万円程度の商品に注力、日本人の需要も喚起する。また2月に開業した大阪梅田店と5月開業予定の名古屋駅店での売上拡大も期待している。店舗数は減少する一方、梅田や名古屋駅前という新規大型店舗を出店。小型、中型店舗から大型店舗への集約を目指している。

 リユース業界は現在インバウンド需要を期待する地価の高い店舗は軒並み苦戦している。中国人を中心としたインバウンド消費が減少すると、店舗を出すメリットが見当たらない状況である。

 一方、無店舗型で買い取り事業を行う業者は好調。宅配買取専門で有名な「ブランディア」は、販売店を持たない宅配に特化した買取で伸長。また最短30分で訪問を売りにする出張買取の「スピード買取.jp」も店舗に持ち出しづらい商品の需要をを喚起、急激に成長している。その他、大手業者が同業者向けにブランド品の取引仲介を行う「ブランドオークション」も好調である。

 リユース業界は現在大転換期を迎えている。中国人をメインとしたインバウンド需要が一巡したなか、宅配、出張買取の台頭など多様なサービスは好調である。大手企業も海外展開から宅配、出張まで続々と参入していることから、今後もリユース業界の動きには目が離せない。