photo by きなこもち

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 ゴールデンウィーク(GW)が明けました。GW明けから見られるさまざまなストレスメンタルヘルス不調症状の総称を「5月病」と言います。前回の記事では、この5月病のリスクとなりえる3つの疲れ(心身・人・期待)の上手な取り扱い方について書かせていただきました。

 今回は、5月病のリスクを解消できず、ストレスに潰されたり、メンタルヘルス不調になりかねない人の見分け方と、その対処法についてのお話です。ぜひ、あなたの職場でもご活用いただけますと幸いです。

 人間は、新しい環境に適応しきれない時や、自分が許容できる以上のストレスを感じた時、そのような“いっぱいいっぱい”な状態が続くとき、その反応が「こころ」「からだ」「行動」の3つの形をとって現れてきます。

 3つの形のうち、本人にとって分かりやすいのは「からだ」に出る身体症状です。逆に、分かりにくいのが「こころ」にでる精神症状です。また、他人が気づきやすいのが、「行動」に出る症状です。

◆こころの症状は最も厄介

 ストレスによる精神症状はいろいろあります。

 例えば「やる気が出ない」「何をするにも億劫だ」「なんとなく気持ちが沈む」「イライラする」「憂鬱な気分」「喪失感」「不安」「あせり」「集中力の低下」などです。

「調子の良いときの自分とは異なる自分がいるみたい」「こんな自分じゃないはずなのに……」と感じるものの、どうすることもできない状況ともいえます。

 しかも、厄介なことに、このような精神症状は、目に見えません。そして、いきなりではなく徐々に現れるので自覚されにくい。さらに、多くの人は最初は認めたがらない、という3つの理由により気づかれず、見逃されやすく、対処されにくいのが実情です。

◆からだの症状はわかりやすいが……

 一方、ストレスによる身体症状は分かりやすいと言えます。例えば、寝付けないとか夜中に目が覚めるなど睡眠に関するものが多いのですが、そのほかにも食欲がない、性欲がない、あるいは腹痛や腰痛、めまいや動悸などの症状として現れることもあります。

 しかし、必ずしもすべてのからだの症状が“メンタルヘルス不調”によるものとはいえません。当然ながらこうした症状は、ストレスのせいでなくても、肉体的な不調のせいで起こることも多々あります。

 例えば20代の人にこうした症状が出ればストレス反応である可能性は高いといえますが、50〜60代の人が食欲不振とか腹痛などの症状を自覚したときは、まずは病院に行って検査を受けるべきでしょう。年相応に見合った検査をして、それでも異常が見つからなければ、消去法としてストレスが原因となります。

◆職場で気づきやすい症状

 最後に行動に出る症状ですが、これは周囲から一番わかりやすい、かつ、気づきやすい症状です。

 ストレスによる行動の症状は「衝動買い」「お酒の量やタバコの量が増える」「過食や拒食」「登校拒否」「出社拒否」「ひきこもり」などが一般的です。

 職場では、遅刻や早退、欠勤が増えたり、集中力が低下してミスを多発したり、仕事の結果を出すのに時間がかかるため時間外労働や休日出勤が増えたりします。いわゆる「ほうれんそう(報告、連絡、相談)」が減ったり、職場での仲間との会話が少なくなることもあります。女性だと眠れなくてやつれた顔を隠すため化粧が濃くなるとか、男性だと寝癖のついた髪や無精ヒゲのまま出社するなど身だしなみの変化もあります。

 職場でも家庭でも、知っていればあなたの周囲の人を助けるきっかけになり得る点で、重要な症状です。

 では実際に、そのような変化に気づいた場合、まわりの同僚はどのように対処すればいいのでしょうか?